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第四真祖一家が異世界から来るそうですよ?
あら、魔王襲来のお知らせ?
 第一話 招待状
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日のうちにでも連絡しなかった、コチラにも落ち度はあるからの」

「それで?朝早くから呼び出した理由を聞いてもいいか?」

「うむ、実はな『ノーネーム』を北と東の“階層支配者”(フロアマスター)による共同祭典『火竜誕生祭』に招待したんじゃ」

「『火竜誕生祭』・・・・・・ね」

「北と東の“階層支配者”(フロアマスター)による共同祭典・・・・・・ですか」

古城と雪菜は白夜叉の言葉に実に嫌な予感を感じた。

「もっともただ招待したわけでわない『ノーネーム』にある依頼をしたかったからじゃ、これを見てみよ」

「ん?」

白夜叉が懐から一枚の封書を取り出し古城に渡す。

古城は雪菜と一緒に封書を開け、内容を確認し、息を飲んだ。


『火龍誕生祭にて、“魔王襲来”の兆しあり』


白夜叉は神妙な面持ちで話し始めた。

「まずこの封書だが、これは『サウザンドアイズ』の幹部の一人が未来を予知した代物での」

「未来予知?」

「そうじゃ、御旗の示す通り、我々『サウザンドアイズ』は特殊な『瞳』を持つギフト保持者が多い、様々な観測者の中には未来の情報をギフトとして与えておる者もおる。そやつから誕生祭のプレゼントとして送られたのが、この『魔王襲来』という予言だったわけだ」

「なるほど・・・・・・予言という名の贈り物(ギフト)という事ですか、この予言の信憑性は?」

「上に投げれば下に落ちる、という程度だな」

白夜叉の例えに、一瞬だけ疑わしそうに顔を歪ませる古城。

「・・・・・・それは予言なのか?上に投げれば下に落ちるのは当然だろ」

「予言だとも。なぜなら其奴は『誰が投げた』も『どうやって投げた』も『何故投げた』も分かっている奴での、ならば必然的に『何処におちてくるのか』を推理することができよう?これはそういう類の予言書なのだ」

「そこまで分かってるんだったら俺達に頼まず、その『投げた奴』をさっさとどうにかしたらいいんじゃないのか?」

「それがそうもいかん、この一件はボスからの直接の命令でな・・・・・・予言の内容も預言者の胸のうちに留めておくように厳命が下っておる」

「はぁ?」

「それはつまり・・・・・・『投げた人物』は口に出すことが出来ない立場の相手ということですか?」

「うむ・・・・・・」

歯切れの悪い返事をする白夜叉。

「その北の“階層支配者”(フロアマスター)ってのはよっぽど嫌われてるんだな」

「いや、それはないな・・・・・・今回の祭典は新たな“階層支配者”(フロアマスター)のお披露目も兼ねておるからの」

「おいおい、それならなんで『東』の“階層支配者”(フロアマスター)のあんたとの『共同祭典』になるんだ?普通なら別にいる『北』の
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