あら、魔王襲来のお知らせ?
第一話 招待状
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星降りの夜から時は進んで一ヶ月後、窓に露がまだ残る、やや肌寒い時間帯。
暁零菜は窓から差し込む陽差しをゴロン、と寝返りで避ける様に惰眠を貪っていた。
コンコン、とドアを叩く音が部屋に響き、髪の大きなリボンを付けメイド服を着た少女と狐の耳が特徴的な少女が扉を開けて入ってきた。
「零菜、そろそろ朝食の準備ができるので起きてもらえないだろうか?」
「零菜様〜起きてください〜」
「・・・・・・う〜〜〜ん?」
ゴソゴソと布団の塊が動き、中から寝ぼけ眼の零菜が顔を出し大きな欠伸をした。
こうして零菜の箱庭での一日が始まる。
「「「「「「いただきました」」」」」」
食卓で朝食を摂るノーネーム一同に黒ウサギが声をかける。
「え〜実はですね、皆様に重要なお知らせがあります!!」
「お知らせ?」
「重要って事はそれなりに面白そうな話なんだろうな?」
「はいな!実はですね、白夜叉様から北と東の“階層支配者”(フロアマスター)による共同祭典『火竜誕生祭』の招待状が届きました!!」
「「おぉ〜」」
「北と東の共同って事はかなり大きなお祭りなのね?」
「はいな!祭典のラインナップとして書かれている内容には『北側の鬼種や精霊達が作り出した美術工芸品の展覧会および批評会に加え、様々な『主催者』がギフトゲームを開催し、メインに“階層支配者”(フロアマスター)が主催の大祭を予定しています』との事ですので、間違いなくビックイベントです!!」
「おいおい、中々楽しめそうじゃねぇーか」
「面白そうね・・・・・・早速行ってみましょう!」
「そうですね、古城さん達のおかげでお金のかかる“境界門”も安心して使えるようになりましたしね」
「いいね〜それじゃ、早く行こう!・・・・・・って、あれ?そういえば古城君とママはまだ起きてこないのかな?」
「・・・・・・言われてみれば」
古城と雪菜が遅い事に首を傾げる一同、いつもであれば自分達と朝食を食べて居るのに、今日に限っては二人の姿を誰も見ていなかったためである。
そこに食後の飲み物を持ってきたアスタルテが皆に告げる。
「報告します。現在時刻から二時間二十五分十三秒前、第四真祖と皇妃は『サウザンドアイズ』へ向かわれました」
「「「「「「えっ?」」」」」」
零菜達が起きる前に『サウザンドアイズ』に呼び出された古城と雪菜は白夜叉の座敷に招かれていた。
「朝早くから呼び出してすまんな」
「ふぁ〜まったくだぜ」
「もう、古城さんったら」
欠伸を噛み殺す古城とそれを嗜める雪菜に白夜叉はカラカラと笑う。
「よいよい、昨
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