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リリなのinボクらの太陽サーガ
闇王
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のが臣下の役目です」

「な〜んだ、シュテるんがそう言うんなら、きっとその通りなんだろうね。じゃあボクもひっついちゃお〜♪」

「なんと、その手がありましたか……! では僭越ながら私もご一緒させていただきます。……だきっ」

「な、仲間外れは嫌ですぅ〜! 私もぎゅ〜っとしたいです!」

「コラ! 皆一斉に引っ付くな! 動けんだろうが!!」

……ま……まあ、そんなこんなでユーリも現実世界で正式に我らの仲に加わったのであった。そのためまだ記入されていない社員証に、教主殿のカメラをしばし拝借してユーリ・エーベルヴァインの名前と顔写真をインプット、正式にアウターヘブン社の同僚となった。

さて、ようやく現実世界に実体化できるようになったユーリを、共に暮らすマキナとシャロンに紹介すべく、我らの住む部屋の扉を開ける。教主殿には参考書の自習でもしていれば早く済むと言われていたが、それに限らず時間の潰し方は色々ある。それゆえ我らが帰ってきた時、案の定マキナはハンドガンのクイックドロウの練習をしていて、シャロンは何処かに入っていたのを見つけたカセットテープから音楽を聞いていた。

「……あ、おかえり、皆。その様子だと……無事に迎えられたんだね。でもサバタさん、さっきと比べてかなり顔色悪いけど大丈夫なの?」

「ああ、気にするな。少し疲れただけだ……」

『サバタ様がそう言うなら、私達は何も言わないけど……。それで初見のその子には……ようこそ、天国の外側へ。私達は君を歓迎するよ』

「は、はい! よろしくお願いします!」

「うぬら……早速ユーリを受け入れてくれたのは構わないが、語学の自習はどうした?」

「それなら一応やってるよ。そこのテーブルに置いてある参考書でマキナはロシア語のを、それに加えて私はドイツ語の二つをやってみたから」

『あくまで一人でやれる範囲しか出来ていないけどね。感覚や文法、発音とかは実際に使える人からじゃないと、どうしようもないし。あと外見てみて、もう夜の8時だよ? 流石にお腹が空いて集中できないって』

「空腹ならそこらへんの店で、適当に軽いものを何か買って食えばよかろう?」

「最初はそう思って、近くのバーガーショップに行ってみたんだけど……そこで売ってた“ケミカルバーガー”を見た瞬間、二人して食欲が失せちゃったんだよね……」

『いやホント、お腹が空いてるのに食欲がわかなくなる程のインパクトがありましたな、あのハンバーガー。ああいう何か道を外れた食べ物じゃなくて、真っ当な料理……もう素直にサバタ様の手料理が早く食べたい!』

「そうか……なら少し遅いが夕食にしよう。それで何だが……頼みたい事がある」

その台詞の次に伝えてきた言葉を聞くと、我らは苦笑しながらも快く引き受けた
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