第3章 リーザス陥落
第53話 ヒララ合金を求めて
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ランスは、シィルの胸を揉みながらそういうが……。
「……だとさ? そうだと思うのか? 男の甲斐性だって」
「そんなわけない!! そんなのどっかの馬鹿だけ」
「当然ですっっ!! 志津香に全面的に同意! どっかのバカだけ!」
「喧嘩売ってんのか、お前ら!」
志津香とかなみが全否定してランスが不機嫌になってしまった様だ。
だが、それも仕方がないだろう。だけど、忘れて欲しくないのがここは、トロッコの上だと言う事。
ランスの様に大きくわざとらしく揺れる訳ではないが……、確実に揺れているのは事実。だから、そんなに騒いでいると……?
「あんま騒いでると舌噛むぞ?」
「がはは、誰がそんなベタな事をするk あがっ!」
ランスがこれまたお約束のよーに舌を噛んでいて。そして、ユーリは呆れながら『言わんこっちゃ無い』と言っていた。
〜烈火鉱山 D層・入口〜
ランスの舌に多大なるダメージを負った所で、トロッコは終点である第8発掘場へと到着していた。そこには、もう一台のトロッコも来ている。
「多分、これがミリ達が乗ってきたものだろうな」
ユーリがそれを調べながらそう言っていた。そして、志津香もある事に気が付く。
「これ……壊れてる。ブレーキ部分が破損してるみたいよ。このままじゃ 危なくて乗れないわ」
「流石はマリアの友達だな? がはは。志津香も機械馬鹿だったと言うことか?」
「なわけ無いでしょ!! こんなの見たら一目瞭然じゃない!」
ブレーキレバーが、車輪部分につながっているワイヤーごと切れているのだ。志津香の言うとおり、これを見たら大体判ると思える。なのにそういうのはランスだからだろう。
「……見た所、トロッコも私たちが乗ってきたモノ以外ありませんし……、このせいで奥から退避出来なかったのかもしれませんね」
かなみもそう言っていた。距離もかなりある上に、足場も非常に悪い。徒歩での移動は危険なのだ。
「……かもしれないな。奥に行ってみよう」
ユーリ達はその言葉に従って、奥へと歩き出した。
「がははは、って、痛っ。おい、シィル。舌にヒーリングだ」
「あ、はい! いたいのいたいのとんでけー」
ランスは、さっき思いっきり噛んだ舌が痛む様で……いまさらだと思うがシィルにヒーリングをしてもらっていた。
「そんなのに、必要なんてないわよ。自分の唾で治るでしょ?」
「がはは、オレ様のハイパー舌が不調だったら、お前たちをイカせる事が出来ないではないか。よし、治ったからイカせてやろう!志津香。脱げ」
「誰がよ! 粘着地面!」
「んがっっ!!!」
「遊んでないでさっさと行くぞ……お前ら」
苦言を呈しているのはユーリ。
ラ
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