第3章 リーザス陥落
第53話 ヒララ合金を求めて
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れで殺してしまうのは些か酷いだろう。
「へー……」
志津香は、ユーリの普段と少し違う一面を見て、少し微笑んだ。
頭にきてたのは志津香も同様であり、同じカスタムに住んで付き合いだってユーリ達以上に長い。そんな彼女達の事をああ言うふうに言われたんだ。志津香の手にも炎が宿っててもおかしくない。
そして、ユーリの様に威嚇するのが苦手?だから直撃をさせてしまうかもしれなかった。
「やっぱり……格好良い……」
「あはは……」
かなみがポツリとそう呟いているのを横で聞いていたシィルは笑っていた。ランスの事を好きなシィルとしては、これはとても好ましい展開だろう。
「よーし、さっさとD層とやらに向かうぞ。これだけ人数が増えたらオレ様も楽ができそうだな。がははは!」
「よーし、ランスは休んでて良いぞ? 後はオレが全部ヤっとく。トマトとミリは任せろ」
「ムカぁぁ!! 誰が貴様に、ミルやトマトの身体をヤるか!!」
「……だから何度も言ってるだろ? オレに負けたくないんだったら、サボるなって事だ。オレに先を越されたくなかったらな?」
ランスは、ユーリ達と合流したから休む気マンマンだったのだが……、久しぶりにユーリの誘導が聞いた様で、休む事をすっかりと忘れ 先頭を進んで歩いていった。
「おいコラ! シィル! さっさと来ないか!」
「あぅ、は、はいっランス様……」
シィルは慌ててランスの方へと向かっていった。
「やれやれ……って いだぁっっ!?!?」
ユーリはいつも通り、ランス・取扱説明書に則って、ランスを操作をして一息ついてたところにだった。何やら、足元に雷撃が落ちたかのような衝撃と激痛に見舞われた。
その一撃は嘗て、ハンティから受けたあの雷撃の魔法。《重い》と感じた魔法に近しい攻撃力だった。勿論、その一撃を落としているその攻撃手は決まっている。いつもの炎の蹴りだけではない。炎の脚がまるで帯電でもしているのか? と思える様な雷? が纏っている。
「……ミリとトマトに一体ナニするつもりよ!!」
その怒号と共に、更に魔力が脚に集中していく。流石に それを見て止めに入るユーリとかなみ。この場所はまだ危険であり、あまり騒いでモンスター達を呼び寄せるのは好ましくないのだ。
「ちょ……ちょっとまて! 志津香っ! まったまったって!!」
「わ、わぁ、し、志津香、落ち着いてっ!」
その後は 右足に魔力、左手に魔力。
器用に5:5の比率で、振り分けたその力の源の全てをユーリに向けようとしていたのだ。正直……幾ら魔法使いに慣れている、魔法攻撃にも慣れていると言っていたユーリだったが、こればかりは何故か慣れる気がしなかったのだった。志津香の後ろにあの時に見た悪鬼羅刹も見えるのだ
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