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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第200話 彼の元へ…
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めたのだから。今回の件が殺人事件だという事を。
「ど、どう言う事だい? 僕と彼らの話では……」
クリスハイトもこの時ばかりは、驚きを隠す事が出来ない。彼の素の表情が、人間の喜怒哀楽を正確にトレースするアバターに、顕著に現れていたのだ。
「これは、まだ証拠を掴んだ訳じゃありません。物的証拠ではなく、状況証拠に過ぎない。……私と綺堂氏、そして リュウキさんの情報と重ね合わせて、得た結論、なんです。それが完全に判った時には、もうこの大会が始まってしまっていて」
表情を沈ませるシィ。本当に責任を感じているのだろう。そして、それを訊いたレイナが声をあげる。
「じゃ、じゃあ、リュウキ君も……う、撃たれたら……」
その目には涙さえ浮かんでいた。あの雨の様に降り注ぐ銃弾を全てかいくぐるのは、無理だって思えるから。ALO内である魔法など生温すぎる。難易度で言えば、SAOとALOの差程にまで広がっているかもしれないんだ。
「それは大丈夫です。それだけは、断言させてください。彼らに心配はありません」
最後まで、レイナに言わせる事なく、制するシィ。嘘を言っている様には視えない。
「ちょちょ、ちょっと待ってくれ。そもそも、どうやって殺人を可能にしていると言うんだい? アミュスフィアはナーヴギアとは違う。
あの
(
・・
)
ナーヴギアの後継機だよ? 当然だけど、発売当初から、ありとあらゆるセーフティを設けているんだ。試験でも 脳に与える刺激で、死に至らしめるような事はありえないと言う結果が出ているんだ。そもそも、それは リュウキ君からも、そう結論付けられたんだよ?」
慌てるクリスハイトを見たシィは、静かに口を開いた。
「……それでも、この事件の当初から、殺人事件ではない。あの行為と、彼らの死亡、その関連性などはない。と思っていた。今も断言しているクリスが、私が 彼らの元へ 足を運ばせた理由は 何故ですか?」
「っ……」
それを訊いて、押し黙ってしまうクリスハイト。そう、彼も何かを感じ取ったと言う他はないのだ。あの死銃の姿、そして 妙にリアルな事件。……あの時の映像を綺堂が用意してくれていた事も、拍車を掛けていた。
「……お兄ちゃんをGGOに行く様に頼んだのにも理由があるんですよね。……クリスさんが、本当の本気で、そう思ってるんだったら、態々、そんな事、相談になんか、いかないよね」
しなやかな足取りで、立ち上がってそう言うのはリーファだ。死銃と言うプレイヤーを見て、そして死神を見て、不吉な気配は十分すぎる程するのだ。それを最初から見ているのであれば……、自分たちと同じ気持ちになるのは間違いないと思っていた。
それを訊いたクリスハイトは、もう何も言えなくなってしまっていた。シィは ゆっくり
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