暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第200話 彼の元へ…
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あれば、外国のサーバーにも侵入する。それらを正確な日本語で言語化するAIとしての完成度は圧巻だと言える。だからこそ、終わった後に、シィは『流石』だと言ったのだ。ユイの事はよく聞いていたから。

「……これは、まったく驚いたよ。そのおちびさんはALOサブシステムの《ナビゲート・ピクシー》だと訊いていたけど……、この短時間にそれだけ情報を集めて、その結論に至ったのか……。どうだい君。《仮想課》でアルバイt「…………………………」は、はい。何でもありません……」

 また、惚けた振りでもするつもりであろう、この丸メガネを《一括!》はしていない。
 だが、鋭く、冷たい眼光を向けられて、あっという間に沈黙させてしまう、シィの眼力も圧巻だと言えるだろう。

「……私から、答えます。彼女の、ユイさんの説明は全て事実です。彼らは、全て……」
「うん。僕も誤魔化すつもりなんか無いよ。今更、ね。死亡しているよ。《急性心不全》でね」

 シィが表情を暗めた所で、割って入る様に、説明をするのはクリスハイトだった。やはり、どれだけ惚けた振りをしても、男だ。恐らく知り合いであろう、シィに全てを言わせるのはしのびなかったのだろう。

 間違いなく、非難を浴びるだろうから、特にだ。

「……クリスの旦那が、キリトの、そして シィさんがリュウキのヤツの依頼主、って事でいいんだよな?」

 話を詰める様に訊くのは、クラインだ。
 幾ら、間違いなく美人の部類に入るであろう、シィを前にしても おちゃらける様子が無いのは、この事件の大きさを悟ったからだ。……あの死銃だけじゃなく、あの死神が現れた事も、それに拍車を掛けているだろう。

「……その通り、です」
「うん、そうだよ」
「ちっ……、ってこたァ、その殺人事件のことを知っていて、2人をあの世界にやったわけだ?」

 クラインの口調には、怒気が込められているが、詰め寄りこそはしない。恐らくこの場にいるのが、クリスハイトだけなら、判らないかもしれない。それは、シィが女性だから、と言う訳ではなく、この場に来て、開口一番で謝罪をした所を見たからと言う理由がこの場合は大きい、かもしれない。

「それは……」

 シィが口にしようとした時に、再び一歩前に出て説明をするのはクリスハイトだ。

「ちょっと待った、クライン氏。殺人事件(・・・・)ではない。それは、キリト君、そしてリュウキ君とたっぷりと話し合った結果、結論なんだ。ネットワーク関連だけじゃなく、医学方面でも リュウキ君の知識は素晴らしくてね。死因についても様々な討論を交わしたが、結果は同じだよ。これは殺人事件じゃ「違います」……え?」

 唇をぎゅっと噛み締めて、そう言うのはシィだった。その言葉に、皆が注目してしまうのは間違いない。……認
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