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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第200話 彼の元へ…
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い言われようだね……」
苦言を言っているクリスハイトは置いといて、ユイはこくりと頷くと 皆の方を向き、始めた。
「《ガンゲイル・オンライン》の世界に《死銃》 または《デス・ガン》と名乗るプレイヤーが最初に出現したのは、2025年 11月9日の深夜です。彼はGGO首都《SBCグロッケン》内の酒場ゾーンで、テレビモニタに向かって銃撃を行いました。この時は、まだ1人でした。そして、その死銃と何かを話していた人物も、目撃されています。その人物は《
老紳士
(
オールド・ジェントルマン
)
》と名乗っていたとの事です。その内容は、死銃を止めようとした、と言われています」
そのような導入から、約2分をかけてユイが行った状況説明は、あまりに恐るべきモノだった。
対人攻撃が無効化されている《犯罪防止コード圏内》に於ける2回の無意味な銃撃。その弾丸が、現実の人間の心臓を止めたと言うのだ。撃たれて以来、1度もログインをしてこなくなり、そして――銃撃のあった日時と死亡推定時刻が重なる 2件の変死事例。 そして、死銃を止めようとした人物についての補足は シィからされた。
「私が調べた各社の報道では、死亡者がダイブ中にVRMMOをプレイしていたことしか触れていないので、そのタイトルがGGOであるか、否かまで判断できません。しかし、死亡状況があまりにも酷似していることから、検案を担当した監察医務院のネットワークに侵入を試みずとも、彼らが《ゼクシード》及び《薄塩たらこ》であると類推するのは可能です。故に、6分40秒前、そして15分30秒前に2人の《死銃》が回線切断させたプレイヤー。《ペイルライダー》、そして《ジーン》も現実世界に於いて既に死亡していると判断します」
そこまで言い切った所で、ユイは口を閉じた。膨大な情報の量の中から、こんな短時間で引き出した情報。人で言えば、広大な海の中でたった1枚の葉を探す如き難だが、それをユイはやってのけたのだ。
だが、彼女はもうAIと言う枠内では収まらない存在だ。人でいう疲労感が現れたのだろう。ユイが立っていた傍にあった、グラスに寄りかかっていた。それを見たアスナは素早く手を伸ばして、その小さな身体を両の掌に包み込み、胸に抱いた。
レイナは、アスナの胸の中にいる ユイに 小さな声で それでもユイにはっきり聞こえる声で、『ありがとう』と一言いっていた。ユイは、アスナとレイナ、両方の顔を見た後 笑顔を見せて頷いた。
「流石、ですね。……彼が貴女の事、本当に褒めていた、信頼していた理由がよく判ります。どうも、ありがとうございます」
シィの言葉は、それらのユイの言葉が全く間違っていないと言う事を示している。
元々、ユイの情報処理能力、そして 様々なメディアが取り上げている情報だ。必要で
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