ブラッド隊隊長
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――サナside
見られた見られた見られた!男の人に…!自分の…その、し、下着を……
うわあああああああああああああああ
私は泣きながら廊下を走り抜けた。泣きじゃくりながら、ぷぅさんを抱き抱えてという、それはそれは情けない姿で。
別にあの人を軽蔑するつもりはないが、初めて見られたということもあってショックだった。
私はスピードを緩めることもなく、エレベーターに突撃した。そしてすぐにエントランス区画を選び、一息つく。
「あれ?隊長じゃん。何で慌ててんの?」
「うわぁ!?」
どうやら先着がいたようだ。声がした方を見ると、そこにはロミオがいた。
「ブフォッ!?え!?何でぷぅさん抱き抱えてんの!?ちょ、ぶふぉwwwwww」
「な!?べ、別に良いじゃないですか!」
私が可愛いもの好きとういのは誰も知らないが。……そんなにおかしいだろうか。
「じょーだん冗談!フフッ、で、慌ててどうしたんさ。ヒヒッ」
「え?えーっと、いや、その……」
男の人に下着を見られただなんて絶対に言えない。
……ってその前に事情を説明しないと!
「あ、あのさ。ロミオ」
「うん?」
「私ってさ、女だよね?」
「何言ってんの?」
「いや、だから女だよね!?」
「当たり前じゃん」
よ、よかった…!よかったけど……それじゃああの人は……
嘘をついてるようには見えなかったし……
「ロミオ。ブラッドや皆を、ラウンジに集めてくれないかな?」
「え?別にいいけど…なんで?」
「説明は後でするから、お願い」
「?分かったよ」
ロミオだけがエントランス区画で降り、私は再びブラッド区画へ。ちょっと今回の件は放って置けないし、真面目に向き合わなければならない。さっきは取り乱してしまったが、もう落ち着いたし、まあ大丈夫だろう。私は足早に自室に向かった。
部屋に入ると、さっきの人が部屋の隅で縮こまっていた。
「えーと、大丈夫…ですか?」
「ブツブツ……ん?あっ!」
どうやら私に気づいたらしく、彼は凄いスピードで土下座をした。
「先ほどは申し訳ありませんでしたッ!!」
「い、いや別に気にしてませんから…私も突然出てってしまってゴメンナサイ……」
さっき落とした下着は無くなっていた。し、しまってくれたのだろうか……
「え、えっと。神威さん…今回の件はやっぱり私達だけじゃどうしようもないから、皆にも相談しませんか?皆はラウンジに集まっていると思います。ひょっとしたら何か分かるかも知れませんし……」
「あ、ああ。そう
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