暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第1章:平穏にさよなら
第6話「導きの光」
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  司が祈るようにシュラインを握ると、魔力弾を阻むように防御魔法が展開される。

「くぅっ...!」

  しかし、それでは防ぎ切れずに、シールドは割れてしまう。

「志導君っ!」

「大丈夫!」

  司の悲痛な叫びを跳ね除けるように答える優輝は、まだ残っている魔力弾の弾幕へと突っ込む。

「(やり方は分からないはず。...だけど、分かる!)」

〈存分に扱ってください!私はマスターの全てに応えて見せます!〉

  優輝の集中力が極限まで高まる。迫りくる魔力弾を紙一重で避け、当たりそうなのは杖で弾く。普段はしないはずの動きでも、護身術などによって鍛えられた判断力で見事に全てを凌いでいた。

「ひっ....!?」

「緋雪!」

  魔力弾の弾幕を抜け、突っ込んでくる優輝に怯んだ緋雪に、優輝は一気に間合いを詰める。

「(動揺している...!今がチャンス!)リヒト!」

〈はい!〉

  優輝がリヒトに呼びかけると、緋雪が手足を拘束されて動けなくなる。拘束魔法であるバインドだ。

「(今の緋雪は、あまりの吸血衝動に理性を保てない状態...つまり、正気じゃない。なら、正気へ戻す魔法があれば...!)」

  優輝はそこまで考えてとある魔法が頭に浮かぶ。本当は知らないはずなのに、すぐに理解できたその魔法を優輝は使う。

「自らの志を見失いし者よ、今こそ思い出せ...。ゲッティンヒルフェ(女神の救済)!」

G?ttin Hilfe(ゲッティンヒルフェ)

  杖を中心に、巨大な魔法陣が展開され、術式の環もそれを中心に廻るように展開される。

「....綺麗....。」

  そう呟いたのは、誰だったのだろうか。倉庫内が優しい光に包まれて何も見えなくなる。







       =優輝side=





「...大丈夫だよ、緋雪。お兄ちゃんが、間違った事をしても、導いてあげるから。」

「お兄...ちゃん....。」

  光で何も見えないそんな中、僕は緋雪に近寄り、抱きしめる。

「辛かったら、我慢しなくてもいい。今まで僕らは支え合ってきたでしょ?だから、僕を頼ってもいいんだよ?」

「でも....。」

  落ち着かせるように、僕は緋雪の頭を優しく何度も撫でる。

「僕としては、僕に迷惑を掛けるより、一人で抱えっぱなしの方が困るかな。お母さんも前に同じような事言ってたでしょ?僕もそう思うんだよ。」

「お兄ちゃん....。」

  光が晴れると同時に、緋雪から小さく嗚咽が聞こえてくる。多分、泣いているんだろう。

「...ほら。吸血衝動はまだ収まってないはずだから、吸っていいよ。」

  緋雪の
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