9部分:第九章
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また」
「如何でしょうか」
早百合は自分の後ろにいる二人に顔を向けて問うてきた。
「このお庭は」
「木と水の使い方がいいですね」
年輩の方の女がその庭を見て答えた。見ればその庭は周りに木々を配し緑で下を覆っている。そして池は庭の中央にありそこに竹や泉を配している。その池の中には鯉がいるのが見える。その鯉はどれも見事な色彩を持っている錦鯉であった。
「そして鯉もまた」
「鯉も奇麗ですよね」
「ええ」
年輩の女は早百合の言葉に答えた。
「やはり世界に名を知られているだけはあります。庭もまた」
「素晴らしいですよね」
「画伯は風景画でも評判なのですよね」
「そうです」
早百合は彼女の言葉に答えた。その間若い方の女は一言も話さずただ周りを見回しているだけである。だがその風景を見てもあまり何も感じていないようである。
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