今更思うけど電車男のスレ住民は真面目に優しいよね
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
side ハムリオ
好きにしろか。そう言われても難しいんだよな。俺が本気で愛した女、レイナの最初で最後の弟子。おそらくはオレ以外で唯一の銀術を戦闘で扱える素質を持つ者。そんでもって教会所属の聖剣使いで、オレを殴り飛ばして拘束した奴。オレは気にしていないが向こうは気にしているだろうな。あと、気になるのが、弱いということだな。ゼノヴィアとかいうのと二人がかりで白音に攻撃をかすらせることもできてない。擬態の聖剣も刀の状態で固定して全く変化を起こさない。一から鍛えなおしだな。
「ゼオン、紫藤を借りるぞ。場合によっては聖剣を使わないほうが良いかもしれん」
「そんなにひどいか?」
「酷すぎるな。明らかに自分のスタイルを殺していやがる。多少の無茶は良いんだよな?」
「デュリオ」
「構わないよ。上から許可が出ているから。はい、足元がお留守だよ。自信がないなら自分を強化するより他人を強化してあげて。前衛も後衛も攻撃は足りてるから補助を行えるのがいた方がバランス取れるからね」
「では任せる。ゼノヴィア、もっと聖剣の力を引き出せ!!剣の構えなど忘れてしまえ!!触れた物を全て破壊するだけでいい。破壊することだけを考えろ!!」
「おう、紫藤!!お前はこっちだ」
各自の強さを互いに覚えさせるためにゼオンとデュリオ相手に戦っているリアスたちの中から紫藤を呼び出す。
「ここじゃあアレだから場所を移すぞ」
訓練用の地下室から工房に上がり、さらに二階にあるリビングまで上がる。互いに飲み物を用意してから切り出す。
「率直に行こう。オレは教会とか天使とかを嫌ったりはしていない。だが、あの時のレイナを自分たちの欲で殺した奴らは許さねえ!!お前のことはレイナから少しだけ聞いている。最後まで面倒をみれずに裏切るような形になったって後悔もしていた」
「……そんなことは分かってるわよ。私宛にレイナお姉さまから手紙が来てたから。けど、それでも頭では分かってても心が納得できないのよ!!なんでなのよ、なんで偶然はぐれ討伐が一緒になって、お互いに一目惚れなんかして、上に義理を通そうとしたのよ!!どれか一つでも違ってたら、こんなことになんてならなかったのに」
紫藤の言うことは持ってのとおりだ。オレとレイナが出会わなければ、どちらかが拒絶していれば、何も言わずに去っていれば、紫藤にとっての結末は大きく変わっていたはずだ。それは分かる。
「だが、それと銀術を使わない理由にはならねえだろうが。それに擬態の聖剣もあまり変化させる気がないな」
「それは……」
「ちょっと今の腕前を見せてみろ。そのロザリオ、銀製だろう」
とりあえず力量を確認しようとして、結果に頭を抱えたくなった。
「冗談……じゃないんだ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ