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ハイスクールD×D 雷帝への道程
今更思うけど電車男のスレ住民は真面目に優しいよね
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よな」

「うぅっ、銀術を使ってると頭の中がごちゃごちゃになってどうすることもできないのよ」

「あ〜、幾らなんでもこれは酷すぎるだろ初心者以下だな。魔力を通してるのに変化させれないとか」

これは方針の変更だな。かなり荒療治になるが仕方ない。

「私だって昔はちゃんと使えたの。お姉さまの人形劇の手伝いをやってたんだから」

「人形劇、か。親父さんの形見だった人形を使った奴か」

「そうよ。けど、それも今はオストリッチしか残ってない」

そう言って自分の身を抱きしめて震える。

「なんで変わっちゃうの?私は変わりたくない、変えたくない。幸せなままでいればいいのに。なんでなのよ」

「……変わらないものなんてこの世には存在しない。成長、摩耗、推移、世の中は絶えず変化し続けている」

話しながらも気づかれないように少しずつ銀を広げていく。

「誰かを思う心は絶対に変わらないなんてことはない。そんな世界は何もない空虚な世界だ」

「そんなことあるわけがっ!?」

伸ばしていた銀で紫藤を覆う。脱出するには銀術を使うしかない。銀は魔力や光力との親和性が高い。その身に力を蓄えてしまうので破壊するのは難しい。完全に密封もしたので放っておけば酸欠で死ぬ。トラウマの治療には荒療治しかないからな。これで銀術を使えないようなら、二度と戦えないようにしてやった方が紫藤のためだ。

相手は聖剣エクスカリバーと堕天使の幹部であるコカビエル。戦力評価ではヴォルフシュテインを使わないレイフォンぐらいだと聞いている。戦闘スタイルによっては死ぬほど面倒な相手になる。空戦は確実だろうな。

飛べない紫藤が戦うには銀術と擬態の聖剣は必須だ。それが使えないのなら戦わせないのが一番だ。戦闘ができないぐらいの後遺症を与えればゼオンもデュリオも戦闘から外すはずだ。




そろそろやばいだろうな。これ以上変化の兆しがなければ解かないと死ぬな。軽く魔力を銀に通して、確認する。魔力は通っている。そして変化の兆しは無しで逆に硬化している。トラウマを乗り越えるのはやはり難しいか。感じられる魔力がどんどんと少なくなっていき、完全に途切れると思った瞬間から銀が溶け始めていった。

「これは、完全に意識を失って、いや、逆に意識を失ったからこそか」

このままでは銀に溺れるだろうから全て回収してソファーに寝かせて簡単な診断を行う。特に問題はなく、気付けをすればすぐにでも目を覚ますだろうな。

「調子はどうだ?」

いつの間にかゼオンの式髪が傍に立っていた。

「微妙。このままなら確実に足手まといになるな」

「できる限りのことはするのか?」

「そりゃあ、レイナの弟子だからな。レイナから預かっている物もあるし、現状を作った原
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