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ウイングマン バルーンプラス編
1 3人だけの戦い
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ンプラスに合図を出した。


まだ日は高い。風もないので日向ぼっこをしながらほっこりしていた。
「なんか女の子だけっていうのもいいもんですね」
桃子は晴れ渡る空を眺めていた。
「そうだ、私、美紅ちゃんに聞きたいことがあったんだ!」
アオイが身を乗り出すようにして言った。
この3人だけだったとしてその後に健太に会う予定があったり、健太が入ってくる可能性があったりするのだが、今日はこの後、健太と会うことはない。
それなら、健太のことを気にしないで、今まで聞きたくても聞けなかったことを聞いてみようと思ったのだった。
いきなりアオイの顔が近づいてきたので、美紅は少し顔を赤らめた。
「な、なんですか?」
驚きながらも、少し警戒をした。
アオイは少し上目づかいで美紅を見つめた。
「美紅ちゃんって、恥ずかしがりやなのに、どうして新体操なんてやってるのかなあって、前々から思っていたんだよね〜」
その話は昔、友だちにも聞かれたことがあった。
「新体操、好きだから」
そのときはそう答えた。
「え?」
ただ、いきなり唐突な質問で、少し言葉を詰まらせたが、今回もそう答えた。
美紅には自分の思うキャラと人から思われているキャラに多少のブレがあることはわかっていた。
「でも、レオタードとか恥ずかしくない?」
それは自分でも思っていたことだ。確かにレオタード姿は今でも恥ずかしい恰好だと思っていた。でも、それが気にならなくなるくらいに美紅にとっては魅力的なスポーツだった。
美紅は顔を赤くして頷いた。
「でも……」
言葉を続けようとしたが、すぐにアオイが話し出した。
「だよね〜、やっぱり男子たちいやらしい目で見てるもんね〜」
ちょっといじわるそうな顔でほほ笑んだ。
美紅はさらに顔を赤らめた。
「でも、新体操は楽しいから……」
その言葉を聞いて、桃子は目を輝かせて美紅を見た。
「そうだよね! 私もそうだよ!」
そして美紅の手を握った。
「私もセイギマンやってるの、それが理由だし!」
中学にもなってヒーローの格好をしてアクションするなんて、桃子も恥ずかしいという気持ちがないわけではなかった。
ただ、人にどんな目で見られても、やっぱり自分が好きなことをしたという気持ちが強かった。そんな2人を見てアオイも微笑ましく思った。
「だよね、人にどんな風に思われても、自分の想いが大事だよね!」


3人の話は近況報告から気になった話題など、話をしていったが、不思議とだんだん健太の話に集約されていった。
やはり3人をつないでいるのは健太なのだということを改めて実感した。
アオイは空を見上げながら言った。
「こんな日がずっと続くといいんだけどな……」
最近は敵からの攻撃もなく、地球がライエルに狙われているということを忘れてしま
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