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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第198話 戦う勇気
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リトの事も知って 彼女の中でキリトに対する考えが変わったのだ。
「で、出歯亀って……、お、オレはそ、そんなつもりじゃ……」
「ふふ。……冗談よ」
程よく力の抜けた声だった。シノンは、そのまま リュウキの胸に再び頬を押し付けて言う。
「――これから、どうしたらいいか、教えて」
それを訊いたリュウキは、すっと 視線を細める。
「決まっている。……死銃と死神、アイツ等を この世界から叩き出す。……そうすれば 現実世界での共犯者も、何もできずに姿を消す筈だ。……それと、正直に、言っていいか? シノン」
「……うん」
シノンは 頬をリュウキの胸にくっつけながら、頷く。リュウキはキリトの方を一瞬見た。キリトも頷いていて、意図は理解出来た様だった。
「シノンは、ここで待機していて欲しいんだ。あいつらは、オレ達が倒す。……なんの力も無い偽りの力を翳した連中は、オレ達が仕留める」
「……そうだな。オレ達の責任。義務でもあるんだ」
リュウキの言葉に、キリトも頷いた。それを訊いてシノンはゆっくりと顔をあげる。
「本当に、大丈夫、なの? リュウキは……あの時 」
「ああ。オレは撃たれてもなんとも無い、とはいかないな。少々HPが減ったくらいで 問題ない。……キリトも大丈夫だよな?」
「ああ。オレはエントリー時に名前も住所も書いてないし、それに そもそもオレは自宅からダイブしているわけじゃないんだ。直ぐ側に人もいる。だから大丈夫だ」
その言葉を確認し、頷き合う2人。
「……正直な所、アイツ等は牢獄。……現実世界での 牢獄に叩き込んでやりたい気持ちが強い。だが、この世界で出来ることは限られているんだ。だから、ゲームのルール、この世界で出来ることをすべてして、アイツ等を倒すだけだ」
「でも…… 私は死神の力は見てないけど、あの片方、死銃の力はみた。あの《
黒星
(
ヘイシン
)
》抜きにしても、かなりの腕だった。たった100mからの距離のへカートの弾丸を軽く避けた。……回避力を見たら、2人と同等かも知れない」
シノンは不安を抱いていたんだ。
確かに、リュウキ決闘スタイルとは言え、撃つ瞬間が大体把握出来るとは言え、僅か10mからの距離のへカートの弾丸を防いだ。それ自体ありえないと思える程の行為だが、死銃のそれもまた、別格だ。確かに
弾道予測線
(
バレット・ライン
)
は見えていたと思われるが、
それ
(
・・
)
が何時来るかは、はっきりとは判らないのだ。そして、『来た』と思ってからの回避では絶対的に遅すぎる。亜音速で迫るへカートの弾丸は 予測線があろうとも、近距離であれば、狙った獲物は即座に喰らい尽くしてしまうのだから。
そして、キリトと共に行動をしている際にもそうだ。マシンガンの弾丸が嵐の様に吹き
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