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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第198話 戦う勇気
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る身体が静まっていく。リュウキにも伝わっていた程の激しい震えが……なくなっていくのを、キリトも感じていた。
「(何にせよ……、これで安心だな。……ま、レイナも、今回ばかりは許してくれるって。拗ねたりは絶対すると思うけど。……って、見られてるわけじゃないから、それはないか」
キリトは苦笑いをしながら そう思う。
ただ、それは間違いなのである。
キリトが色々と考えている間に、シノンの身体の震えは徐々にではあるが、収まっていくのを感じたリュウキは、後ろ髪を撫でるのをやめた。
「……落ち着いたか?」
そのアバターからは、似つかわしくない低い声。それと同時に リュウキの身体が自分の身体から、離れていくのを感じたシノンは小さく首を振ると呟いた。
「もう少し、もう少しだけ…… このままでいて」
「判った」
シノンの言葉を訊いて、なんの躊躇いもなく リュウキは 再びその華奢な身体、それはお互い様だが、 その身体で精一杯出来るだけ、シノンの事を包み込もうと抱きしめた。
まだ、溶けきっていない氷の身体。その体の芯を徐々に、溶かしていく。狂おしい程、愛しさが沸き起こってくるシノン。それを感じながら、深く息を着くと、全身から力を抜いた。
数十秒もそのままでいてから、シノンはぽつりと呟く。
「……リュウキの手、なんだか お母さんに似てる」
「ん? お母さん?」
リュウキは、シノンの言葉を訊いて、若干戸惑いが生まれた。まだ、アバターの事を言っているのだろうか、と一瞬想ったが、それは即座に否定する。今、そんなことを言える様な状況じゃない事は判るから。
「温もり、か。……ふふ」
「……何かおかしかった?」
「いや……」
シノンは、《お父さん》ではなく《お母さん》と言った事に、疑問を持たれたか? と思ったのだが、リュウキはただ、笑っていたのを訊いて、逆に問いかけていた。
リュウキは、再び微笑むと、キリトの方に目を向けた。
「オレは、
向こう
(
・・・
)
じゃ、キリトの息子、って事になってるんだがな、と思ってな」
「……む、息子っ??」
「は……?」
突然の告白を受けて、思わず声が裏返ってしまうシノンと、そんな話の振られ方をして、戸惑いを見せるキリト。
「だから……、シノンの父親がキリトになるんじゃないか? ちょっとおかしいと思うが」
「……ちょっとどころじゃないじゃない。……はぁ。そうだった。出歯亀がいるの、忘れてた」
軽く微笑みを浮かべてそう言うシノン。
シノンは、当然ながら キリトがいる事は判っている。当初までの、キリトに対する想いのままであれば、ここで取り乱しの1つや2つはするだろう。だが、リュウキの事を知ったと同時に、キ
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