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リリカルビィト〜才牙と魔法が交わる物語〜“改稿版”
七十話、任務(バベル&界護編)3
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が、その声は語っている

……大人しく捕まってくれれば殺しはしない、と

「何故なの!? エスパーに、化け物がいるせいで私達ノーマルが平和に暮らせなくなるのよ!? 黒髪の夜叉と呼ばれているあなただってノーマルなんだから解る筈よ!!?」

「黒髪の夜叉、か……」

女性の言葉に龍也が耳を傾ける

黒髪の夜叉……普通の人々の間では天敵として恐れられている者の通称……

敵と見なしたものを追い詰め、闇を思わせる黒髪を翻すその姿から付けられた名を龍也は否定こそしなかったものの、誇りに思ったことは一度もない……

「解らないな、俺にとってはエスパーもノーマルも同じ人間……罪を犯す人も当然いる」

「だったら、この世界にエスパーがいるという現状を憂いるべきよ! なんとも──」

「思わないな」

「なっ……!」

もしかしたら、説得出来るかも知れない。女性の顔に浮かんだ
喜色満面の笑みは本人の言葉によって断ち切られた

「言った筈だ……エスパーもノーマルも同じ人間だって……大切なのは"その人が力を、超能力や武器をどう使うか"、だ……正しい事に使っていれば其で良いし、間違った事に使っていれば俺達が止める……」

そう言いながら、薙刀を手の中で回しながら女性を睨む……

「そして、貴様らはその力を、兵器を使って悪事を働いている。エスパーを化け物と決めつけて ……だから、お前たちを邪魔せずには居られない。下手したら人を殺すかもしれない事をしてるんだ……覚悟の一つも決めているんだろうな!!!!」

凄まじい殺気を放ちながら女性を睨みつつ構える……

その姿は、正に怒り狂う龍の如く、敵と見なしたものに牙を向いた
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