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遊戯王GX 〜プロデュエリストの歩き方〜
エピソード38 〜試練その2〜
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ら俺様の足手まといにならないのは確かだしな。これのどこに喜ばない要素があるっ!」

ニヤニヤとしている翠に対し、万丈目は獰猛な笑みを浮かべ、それに答える。
そして、万丈目の言葉を翠は薄っすらと笑みを浮かべるとーー

「万丈目くん、デュエルしようか」
「…………なっ??」

考えもしなかった発言に万丈目は口を開いたままに硬直する。

「な、じゃねぇし。普通にデュエルしよ?っているんですけど。そもそも、デュエリストたる者、『おい、デュエルしろよ』の一言、二言でデュエルを始める意気込みを持てって習わなかった?」

おーい、と声をかけつつ目の前で手を振る翠。
ハッと万丈目が我に返った時、ちょうど鼻が触れ合うほどの位置におり、頬を染めつつも咄嗟に距離をとる。

「べ、別にしたくないわけじゃないが。……いいのか?」

万丈目が心配するのは、翠の立場に関してである万が一でも万丈目が勝てばそれはそれでも色々と問題になるのだが、翠はむしろ挑発的な表情を浮かべる。

「ふ〜ん、私って後輩に心配されるほど弱っちくはないけどな〜?それとも〜、万丈目が凄〜く強くなって私を負かすのかな?」

挑発めいた発言に流石の万丈目もムッと表情を曇らせる。

「いいだろう。それなら、パワーアップした俺の力を見せてやる!」
「うん、そのいきだね!というわけで、『決闘(デュエル)』!」

万丈目:LP4000
翠:LP4000

「私の先行、ドロー!手札から『魔導騎士 ディフェンダー』を守備表示で召喚ッ!」
「ま、魔法使い族だとっ??」

天使族のエキスパートとして知られる帝 光が魔法使い族を使ったら、驚かないわけがない。
万丈目もどういう事だ!と声を荒げる。

「確かに私は、天使族をよく使ってるけど他も使えないわけじゃない。それに、私はいつも全力だよ?」

不敵な笑みを見せる翠だが、要するに本気でない私を倒せないなら紫苑には束になってかかっても無理だ、と言っているのだ。そして、万丈目はその意図を汲むとより一層瞳に闘志を滾らせる。

「ふふ、その調子。私は召喚に成功したディフェンダーの効果により自身に魔力カウンターを一つ置く。さらに、カードを二枚伏せターンエンドだよ」
「俺のターン、ドロー!『仮面竜』を守備表示で召喚する!」
『うーん、なんかイマイチ、パッとしないわね〜』

両者共に守備モンスターを並べ、些か派手さに欠ける展開に翠の精霊であるアテナが愚痴を漏らす。翠は苦笑すると、万丈目に先を促す。

「カードを一枚伏せターンエンドだ」
「私のターン!ディフェンダーを攻撃表示に変更し、バトル!ディフェンダーで『仮面竜』を攻撃!」

ディフェンダーの持つ大盾の一撃は仮面竜の装甲をいとも簡単に砕き、粉砕する。し
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