暁 〜小説投稿サイト〜
DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
Chapter2「父を探して 山科悠子の依頼」
Story7:初仕事はご近所回り
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「『依頼』を引き受ける時は、私に声を掛けてくれ。あるだけの情報と場所を伝えるのでな」
「分かりました。じゃあ、挨拶回りに行ってきます」
「私の依頼の方も、頼んだぞ」
「はい」
俺はそう言うと、探偵事務所の扉を開いて外へ出た。
さて、どんな人達がこの中野にいるんだろうな。楽しみだ。
と、勇ましい感じで出たのだが……
「こんにちは、電脳探偵さん」
事務所を出ると、すぐ側の相談屋に紫色の髪の女性―――御神楽ミレイさんが立っていた。
「み、御神楽さん!? どうしてここに…!?」
「フフ、ミレイでいいわよ。 …そろそろ来る頃だと、わかっていたわ」
わかってたって……まさかの未来予知かなんかですか?
「こっちへ―――お店の中へ入ってくれる? あなたに、してあげなくちゃいけないことがあるの」
「し、してあげなくちゃいけないこと…ですか?」
「“こうなること”は、あなたと私の運命に定められているの。…さぁ、早く」
「ちょ、御神楽さん!?」
彼女はそう言うと、俺の右手を取ってお店の中へ引っ張っていく。
てかこの人、意外と力あるな…グイッて引っ張られて、一瞬ビックリしたんだが。
とにかく、俺は御神楽さんに連れられお店の中へ入った。
すると彼女は俺の手を掴んだまま、こちらを見てきた。
「まずはこの『右手』から。すぐに済ませるから、じっとしていて」
「は、はい……」
言われるがまま、右手を差し出しじっとする。
何やら両手でぎゅっと握ったり、ぐりぐり押したりしてくるんですけど……え、何してるんですか?
「―――次は、『それ』よ。後ろを向いて、動かないで…」
「は、はい…って、これ後ろ向く必要―――」
「大丈夫、私に全部任せておきなさい」
そう言われるとなんか、普通に任せてしまうんですが……
というかさっきの、右手に何かしたのかな? あんまし変わったようには見えないが……
「―――終わったわよ」
そう言われ、俺は御神楽さんに向かい合うように振り向く。
すると御神楽さんは、手元のパットを操作してなのか、そのパットから何故か「パパーン」という音を流した。随分といきなりな……
「……あの、何処も変わったようには見えないのですが?」
「見た目は、そうね。でも“半電脳体”であるあなたに『特別なプログラム』をインストールして、『とある機能を追加』したわ」
「『とある機能』…ですか?」
オウム返しのように聞き返した俺の言葉に、御神楽さんは「そうよ」と言って頷いた。
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