暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第197話 死の正体
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義だ。その人格がそのまま、現実世界に戻り、新たな世界に身をやつした。

 どうなっても、全てのベクトルが向かう先は変わらない。……心底腐っている、と言う事だ。リュウキは、頷くと。

「……あの世界でも、そうだっただろう? 腐った奴らは。……犯罪者は、如何に規制をしても、取り締まっても、現実世界でいう法の目を掻い潜って、新たな手口を見つけ出す。今回の1件もしかり、だ」

 険しい表情をそのままに、リュウキは続けた。

 その言葉に、シノンは強く着目する。今までは、あの過去の話を中心に。……つまり、あまり触れて欲しくないであろう(SAO)での事だった。だから、あまりくい込んだ話を聞くつもりはなかったんだが。

「……ちょっとまって。リュウキは、アイツ等の。死銃(デスガン)の殺しの手口が判ってるの? それより、現実世界で実際に人が死んでるとは訊いたけど、一体どう言う事なの?」
「それは、オレも訊きたいな。リュウキの考え」

 キリトもシノンと同じ様だった。

「……順を追って説明するよ。その前に、アイツ等の目的、キリトの考えを聞かせてくれないか?」
「ん……。そうだな。あいつ、少なくとも死銃(デスガン)と最初に名乗ってたぼろマント。死神じゃない方は 《ゼクシード》や《薄塩たらこ》、そして今回の大会では、《ペイルライダー》。3人を消した時、必ず大勢の眼がある状況を選んでいた。つまり、不特定多数に対してアピールしてるんだと思う。『自分には、ゲームの中から人を殺す力がある』と」

 キリトがそう言うと、リュウキも頷いた。

「大体の考えは同じ、だな。……死銃()を持った。だから誇示したい。その心理、だろう。極めて幼稚な精神だ。力を持ったと勘違いした、異常(クレイジー)な犯罪者だ」

 リュウキも頷いた。その会話を訊いていたシノンは。

「……あいつらの人間性に関しては大体同じ気持ちよ。でも、やっぱり判らない。アミュスフィアは、初代の……ナーヴギア、だっけ? あれと違って、危険な電磁波は出せない設計なんでしょう?」

 シノンは、順を追って説明をする、と言っていたが、直ぐに知りたいと思ったのだろうそう、リュウキに訊いていた。

「……ああ、だが、キリトもおかしいと思わなかったか? いや、違和感と言うべきか。彼らの死因(・・)について」
「それは、確かに……」
「え? どういう事……?」

 死因と言う言葉を聴いて、シノンは首をかしげる。五感の全てを侵入(ダイヴ)させてプレイしているのが、VRMMOだ。脳にリンクしている、と言う事だから、死因は自ずと想像出来る。……いや、あの大事件の件もあるだろう。

「死因は、脳損傷じゃないんだ。彼ら、ゼクシードと薄塩たらこの2人の死因は、心不全だ。それ
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