暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第196話 其々の告白
[9/11]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
た呪われたタイトル。
ゲームではなく異世界。そんな世界で2年も戦い続けた。……だからこそ、あれ程の力を持っている、と言うのだろうか。
「キリト。このゲームにはオレ達の闇。もう1人の闇がいる事は、知っているよな」
「ああ。……
死銃
(
デスガン
)
と一緒にいた、もう1人の仮面の男だろう? アイツと一緒にいる以上、もう1人の方も、SAO
生還者
(
サバイバー
)
。……あのギルドの者に違いない」
キリトはリュウキの問いに頷いた。シノンも、死銃は複数いるかもしれない、と言う事は以前に聞いていたし、あの倒れている時、確かにもう1人いたのを確認した。
「……もう1人の男の正体は、《死神》だったよ」
「っ……!!」
リュウキの言葉に、思わず息を飲むキリト。確かに笑う棺桶のメンバーがこの世界に来ている以上、同じギルドのヤツだろうと思っていたけど、それ以上の衝撃だった。
「死に、がみ?」
シノンも話を訊いて、その名前に異常なまでに反応したキリトを見て、つぶやく様にリュウキに訊いた。
「……SAOで、そう呼ばれていたんだ。本当のプレイヤーネームは誰も知らない。だが、あの世界で暮らしていた者なら、誰もがその名前を知っているよ。……誰よりも、命を奪ったから」
「で、でも……他のVRMMOなら兎も角、あのゲームでは、HPがなくなったら、ほんとうに……」
シノンの言葉を聴いて、キリトがそれに答えた。シノンが言っている意味はよく判る。いや、あの世界で生きていたプレイヤー達の誰もが想う事だろう。なぜ、そんな事をするのか?と。共に幽閉された、囚われた身だと言うのに。キリトは、死神の名前を聴いて、驚きつつも、当時のことを思い返しながら、呟いた。
「本当に、殺したんだ。でも、だからこそ、かもしれないな。一部のプレイヤーにとって、殺しは最大の娯楽だった。その連中のギルドの名前がラフィン・コフィン。笑う棺桶。そう言う連中の集団だったんだ。保護コードのないフィールドやダンジョンで、他のパーティを襲って、金とアイテムを奪ってから、容赦なく殺した。勿論、皆警戒していたんだけど、奴らは次々に新しい手口を編み出して、犠牲者は一向に減らなかった……」
シノンはその言葉を聞いていた時、ぎりっ、と言う歯ぎしりが聞こえた気がした。
そっと、視線をキリトから、リュウキに向ける。視線の先のリュウキの表情が険しく、怒りがその表情に現れていた。
「……あの世界は現実と同じだった。どんなに規制しても、取り締まっても。網目を掻い潜る様に、な。そして……ある時、仲間が殺されたんだ」
「……っ」
『仲間が殺された』その言葉を訊いたシノンは、身震いをしたと同時に、判った気がした。リュウキがあそこまで止めようとした訳を。
「……それで、オ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ