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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第196話 其々の告白
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、繋ぐ為にあるんだ。……闇の中、光をさしてくれるのは、他の誰かの手。……オレがそうだった。オレも同じ、なんだ」
「ぁ……ぅ……」
激情を話してから、間髪入れずに手を握り返してくれた事を、シノンは理解出来た。それと同時に、驚きも。
『ヒトゴロシ』
そう告白したのに、彼は一切の躊躇もせず、驚きもせず、ただただ自分の手を握ってくれた。
こんな人が存在するのか?
どんな人であっても、嘘でもこんな風に接したりしない。なぜなら、これまでがそうだったから。でも……。
「は……はな、して……わ、わた……しは……」
握ってくれるのか、と言い、そして その明確な答えを出してくれた。でも、シノンは、震えてしまっていた。
そして、抑え用もなく、後から後から涙がこぼれ出る。泣き顔を見られる事も嫌だったけれど、その顔から視線を外す事ができなかった。仮想の顔、アバターの顔である筈のその奥底に見える本人の顔が見えた気がしたから。
「幾らでも。……っ」
リュウキは、反射的にその身体を抱きしめた。
――自分は、どうだった?
あの世界で、過去の闇に囚われ、そして震えていた時。……彼女はどうしてくれた?あの世界で、罪を犯し……、そして 涙を流しながら空を仰いでいた時、彼はどうしてくれた?
――……抱きしめてくれた。……手を、握ってくれた。……支えてくれた。
だからこそ、今の自分がいるのだ。震えを止めてくれたから、今の自分がいる。目の前の少女が、それを求めているのかは判らない。それでも、何かしたかった。あの時、自分にしてくれた彼女達の様に。
「嫌い、嫌い……あんたなんか、あんたなんか、大嫌い、よ……」
シノンは、口で嫌いだと、言いつつ……抱きしめられた身体を、完全にリュウキに預けていたのだった。
キリトは岩陰で、話を聞いていた。
盗み聞きをするつもりは無かったけれど、シノンの大声が聞こえてきたから、思わず引き返してきたんだ。
「………」
目を、瞑り……岩を背にしてもたれ掛かった。
「(……リュウキに任せて正解、だったな)」
何も知らない人が、他人の心を救うなんて事、出来る筈がない。それが、こんな異常空間であってもだ。だけど、心と心は通じ合えるモノだ。それをあの世界で学んだ。
いままで助けてもらった。自分だけじゃなく、沢山の人たちが。……そんな彼を助けたくて、彼のことを、彼女に任せた。
『彼女から、彼の心に入っていける』
そう思ったからだ。そして今回。……別の世界で
既視感
(
デジャビュ
)
を感じた。彼女を見て。だからこそ、今回はそうこう思ったのだ。
『アイツなら…
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