ターン5 移動砲台型戦闘機械、VWXYZ!
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ダグダ喋んな』
「その…………ほら、ユーノはテストの日って、プリントでしか見てないよね」
『まあそうだな。特に聞かなかったし………まさか!』
「その、あの後で訂正が入ってね?ほんのちょびーっとだけ、日付がずれたんだよね」
『怒らないから言ってみろ、結局テストはいつなんだ?』
「え?えっと、えーっと、イツダッタカナー」
『…………』
「明日、です」
『……………………』
「…………」
『今すぐ十代と翔たたき起こしてこい!まだ基本すら終わってねえぞ!?せめてチェーンに乗る乗らない特殊召喚ぐらいは脳みそに詰め込んでやるからキリキリ動けこの野郎っっっ!!』
「たった今怒んないって言ったじゃん!!」
『やかましーわ!どうもさっきの反応がおかしいと思ったらそーゆーことか!テスト前日にぐーすか寝ようとするたあいい度胸じゃねーかこのすっとこどっこい!』
「やっぱ言うんじゃなかったー!!!」
その後?二人ともたたき起こして延々知識の詰め込み作業。あ、ちゃんと睡眠時間もとらせてもらえたよ?まあ下手に徹夜させて本番で寝オチとかいまどきギャグ漫画でもやらないパターンだろうけど。ってユーノが言ってた。
『……………ろ!おい、起きろっつってんだろ!』
何か聞こえる気がする。でも眠い。うるさい。寝る。
『っの野郎…………よーしわかった、ちょい右手貸せ』
「むにゃ、右手?よくわかんないけど、好きにすれば………」
『言ったな?歯ぁくいしばれ馬鹿!』
「ぐぎゃんっ!?」
自分の右手に本気で殴られてたたき起こされるって、人生の中でもそうはない経験だと思う。人って自分のことを殴る際にはある程度のリミッターがかかって無意識のうちに威力が落ちてるらしいんだけど、この場合動かしてるのがユーノだから遠慮も何もないマジパンチ。むっちゃ痛いです。
『目ぇ覚めたか?さっさと起きろ!』
「なにすんのいきなり!痛いよ?ふつーに痛いよ今の?」
『時計見てからものを言えっ!』
「とけ…………でぇぇぇぇぇっっっっ!!?」
『いやー、俺が昨日余計なこと言ったせいでフラグ立っちゃったんだろうな。すまない。本当にすまないと思っている』
「俺にわかるように説明しろ!…………って、言ってる場合か!とりあえず今からでも行かないと!そういや十代達は?」
『多分、俺らが先に言ってると思ったんだろうな。翔はともかく十代も遅刻組だし』
「え、十代も?」
『あーいや、こっちの話。とりあえず走れ!』
「わーってますよ、っと!」
大慌てで食パン一枚だけ口にくわえて寮から校舎への地味に長い上り坂
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