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バトルガールハイスクール短編集
第1回 (粒咲あんこ・火向井ゆり
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と下から画面半分を爆弾で埋めるあんこ。そしてその爆弾が一斉に爆発する。

「まさか本当に………」

子供の頃、6連鎖までは出した事はあるが、それも数えるほど。5連鎖も同様だ。そしてその5連鎖は積み上がった爆弾が一斉に爆発する、ある意味デカ爆よりも恐ろしい効果がある。

この時点で俺の負けは確定だ。先にデカ爆を爆発させた上、今まで溜めていた爆弾も一緒に爆発させたあんの攻撃は一撃必殺と言っても差し支えないだろう。
だが、あんこの攻撃はそれで終わらなかった。

『デカ爆だー!』
「私の愛、受け取って先生!!」

あんこの愛(デカ爆)を更に受ける俺。既に全部埋まった画面に更にブロックが積み上がっていく。

「フフフ、気持ちいい………」

とても満足そうな笑みを見せるあんこ。

「………」

これ程嬉しくないラブコールは無いだろう。俺は言葉を失った。
例えるながら既に命が無いのに、更に追い打ちをされたような状態だ。
始める前の自信は徹底的に打ち砕かれた。

「先生、もう一戦よ?」
「ハイ………」

既に俺には戦意が無かった。








とは言えあの戦いは実際かなりあんこを追い詰めていたわけであり、この戦法は有効であった。

「やった、勝った!!」
「むぅ………」

全勝は無理なものの、あの戦法でゆりも俺も3回中1回は勝てる様になり、あんこの一強ではあったものの、そこまで圧倒的な結果にはならなかった。更に『ドクロモード』で起こるランダムなイベント(いきなりデカ爆や操作が左右逆など)によって更に結果は分からなくなった。

そして気が付けば始めてから2時間が過ぎていた………

「くそ、また負けた………」
「良かった、あのタイミングで火力が下がって流石に終わったと思ったけど先生の方が耐えきれなかったわね………」
「次はゆり………っておい………」
「すぅ………すぅ………」

気が付けばゆりは俺のベットを背に寝息を立てていた。

「もう寝たの!?」
「まだ22時過ぎたばかりなんだが………」

そこでふと思い出す。ゆりはいつも剣道部の朝練に自主的に来ており、朝5時には来ているのだ。

「………まさか夜早く寝てて、朝早く起きるからいつもこの時間に寝てるって事!?」
「だろうな………」

流石真面目なゆりである。何故こんなに不摂生をしていないのに背が伸びないのか………
それにしてもその年で夜更かしが出来なさすぎるのも如何なものかと思う。

「先生どうする?」
「流石にお開きだろ。もう気が付けばもう22時回ってるし、今日は終わりだ」
「ええっ………」
「文句を言うな。あんこの帰る準備しろ」
「…
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