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バトルガールハイスクール短編集
第1回 (粒咲あんこ・火向井ゆり
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文句は言えない。それに味も美味しいし、甘い以外問題は無かった。

((だけど甘いなぁ………))

それだけはどうしても不満だった。

「ごめんなさい、本当は中辛にすれば間違いないと思ったのですが………」
「ん?何かあったのか?」
「実は私、辛いのあまり得意じゃ無くて………」

「「ああ………」」

あんこと共に何となく察してしまった。

(ゆりお前はどこまで………)

思わず言葉に出そうになるが、何とか飲み込んだ。

「本当にごめんなさい!!」
「いや、美味いし全然問題無いって!!」
「そ、そうよ。私のカレーより全然美味しいわ!!」
「本当ですが?それなら良いんですけど………」

ゆりの秘密をまた知ってしまった瞬間であった………









さて、食事を終え、小休止する間も無く、あんこはスーファミの前に移動した。

「おい、直ぐ始めるのか?」
「当たり前じゃない。遅れた分、直ぐに挽回しなきゃ………」

あんこは何かタイムトライアルでもしているのだろうか………

「先生、洗い物………」
「やらなくていいよ、飯作ってもらった上にそこまでしてもらっちゃ流石に悪い………」
「えっ、でも………」
「それよりもゆりもこっち来て一緒にゲームやろう」
「えっ、私も?」

その誘いは予想外だったみたいだ。

「何の為に来たんだよ。それにちょっとした対戦ゲームもあるし、ゲームをあまりやらないゆりでも楽しめると思うぞ」
「でもあんこ先輩は………」
「私はそれでも良いわ。フフフ、どんなゲームでも2人とも返り討ちにしてあげるわ」

自信満々にそう宣言するあんこ。

「それはどうかな………」

あんこがゲームが得意なのは周知の事、だがこのジャンルならば俺達2人にも勝機はある筈………!!

「何で勝負するの?」
「『ぱにっくボンバーマン』だ!!」





ぱにっくボンバーマンとは………
ぷよぷよの様な顔をそろえて消す落ちゲーで、ぷよぷよとは違い3色揃えれば消せるので難易度は低い。
更に爆弾で一気に相手にブロックを増やせたり、デカ爆で一気に消し、一発逆転も出来てかなり盛り上がれるぞ!!
(個人的な感想、因みに高校生の弟と30戦ほどし負け越しました………)






「なるほどなるほど………」

ゆりに操作説明とルールしていざ対戦へ。2人対戦で先ずはあんこ対ゆり。

「よろしくお願いします!」
「ふふ、負けないわ………」

勝負は三回戦で負け越した方は交代。要するに勝ち抜き戦である。

そして勝負が始まった。

「えっと………こうやって………」

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