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バトルガールハイスクール短編集
第1回 (粒咲あんこ・火向井ゆり
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いって言ってたんだけどな………)

と驚いたゆり。しかしそんなゆりとは違いあんこはさっさとテレビの前へ移動する。

「こ、これが………」

黄ばみがあるスーパーファミコンを前にまるで宝を見つけた様な顔でマジマジと見つめていた。

「飲み物は………お茶しかないな………それでいいよな?」
「あっ、はい、お構いなく………」
「………」

ゆりの返事はあったものの、あんこの返事が無い。耳に入ってない様だ………

「まあお茶以外何も無いんだけどな………」
「えっ?ちょっと失礼しますね………」

俺の呟きに反応したゆりはそう言って家にある小さい冷蔵庫の中身を見た。

「な、何これ………」

中を見たゆりが絶句している。

「何ってビールだが?」
「何でこんなにビールを………?」
「何でって飲むからに決まってるだろ?」
「こんなに要らないでしょ!!」

何故そんなに怒っているのかは分からないのだが、恐らく冷蔵庫に敷き詰められたビールの山を見て怒っているのだろう。

「食事はいつもどうしているんですか!!」
「外食、弁当、冷食」

そもそも料理なんて出来なくもないが自信があるのはチャーハンやオムライス位だ。

「何でこの先生は………」

頭抱えながらぶつぶつと何かを言っているゆり。
不思議そうに見ていると今度はあんこの方から声がかかった。

「先生、先生!!」
「何だよ………」
「早速始めて良い!?って言うか始めるね!!」
「………好きにしろ」

俺の返事を待たずゲームを始めるあんこ。
おかしい。折角の休みでビールを飲みながらゲームする筈が何故か学校にいるような感覚だ。

「先生、買い物に行きましょう!!」
「ん?そんなの必要ない…「行きましょう」はい………」

ゆりの迫力に押され、俺は渋々ゆりの言う通り財布を持って家を出た………








「う〜ん、ここのスーパー少し野菜が高い………」

2種類の人参を持って1人ブツブツと呟くゆり。

「別にどっちだって良いよゆり、それよりもさっさと買って帰ろうぜ………」
「何言ってるんですか!!日頃から節約は大事です!!その積み重ねが後々役に立つんですから!!」

『お前は俺のオカンか!!』と言うツッコミを飲み込み、仕方ないから満足するまで付き合うことにした。ここで反論しても論破され、さらに説教が加わる可能性があるからだ。

真面目すぎるのも考えものである。

それに心配なのは家に1人残してきたあんこの方だ。あんこがそんな事をするとは思えないが、もしクローゼットの左下の棚を探られれば担任としての威厳を失うであろう。

俺がい
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