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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第192話 放たれた凶弾
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じゃなく、あんたを背中から打つかも知れないのに……」
だからシノンはそう聞いた。
なぜ、自分に任せることが出来るのか、と。すると、キリトは、意外そうに眉を持ち上げ、そしてごく小さく微笑んだ。
「君がそんな風にオレを撃たないことくらい、もう判ってるさ。さぁ、もう時間だ。頼むよ。相棒」
キリトはそう言うと、シノンの左腕をぽんと叩き、川床から市街地にあがる為の階段に向かって歩き始めた。
「――って、あんたの相棒はアイツじゃないの?」
シノンは、軽くその腕を触りながら、そう苦笑いをしながら口に出していた。
それを聞いたキリトは、バツがわるそうに頭を掻くと。
「ま、まぁ アイツとは、よく一緒に戦った間柄だけど、いま現時点は、シノン。君との共同戦闘だからな。……それに、オレ達2人とも超が付くアタッカーだし、遠距離援護のシノンとは相性が良いと思うよ。リュウキと合流出来たら、3人チームでよろしく」
何をよろしくされるのだろうか? とシノンは思った。
でも、不思議と心地よささえも沸き起こる。……心地よい浮遊感も同時に。これまででは、本当の意味での仲間など持った事はない。ただただ、言われるがままに共同戦線を張っていただけ。そして、いつか相対した時に、その相手の情報をえる為、と言う打算的な考えもあった。
なのに、どうだろう?
――リュウキには、心を揺さぶられ、そしてキリトの事は信じられるとまで思いだしている。
シノンは、そう思ったと同時に、首を思いっきり左右に振った。
「え、ええ! た、頼むよ。シノン。ここまで来たらさ……」
キリトは、シノンの仕草を見て慌ててそう言っていた。断られる、と思ったからだ。
「ち、違うわよ。……ただ、自分に喝を入れただけ。さぁ、早く確認するわよ。後何秒も無い見たいだから」
「あ、ああ。判った」
結局是か非かは帰ってこなかったが、とりあえず今は衛星情報を確認するため、良しとした。
――倒すべき敵。この男達は、倒すべき敵なんだ。
シノンの胸中では、衛星情報の端末を起動することが出来るその瞬間まで、強くその言葉を唱え続けていた。確かに、何かを想う所は沢山ある。でも、勝負とは関係ないんだ。
勝つか、負けるか。……殺すか、殺されるか。
この世界に蔓延る闇を蹴散らしたら、戻る。強さを得る為に……、戻るだけだ。
シノンは、そう強く考えていた。だが、この時は思いもしなかった。
……この世界に来て、再び悪夢が自分を襲う事を。そして、もう1つ。……もう1つ、得るものがある事を。
〜ISL ラグナロク・森林エリア〜
それは、丁度キリトとシノ
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