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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第192話 放たれた凶弾
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した。
「第1回大会の頃は、サーバーをUSとJPから自由に選べたから、UIが日本語のJPサーバーにも外人さんは少しだけどいたらしい。私はその頃まだGGOやってなかった、し……シュピーゲルに聞いた話だけど、最初のBoBで優勝したのはあっちの人なんだって。なんかもう鬼みたいに強くて、ナイフとハンドガンだけで、日本人皆殺しだったとか……」
「へぇ……、んん? ナイフとハンドガン? ……それって」
「あぁ……、今私も連想した」
キリトの考えにリンクする事が出来た様に、シノンも頷いた。
どうやって、BoB本戦で、それも間違いなくマシンガンの銃弾嵐が発生する戦場で、単発銃とナイフだけで勝つ事が出来るというのか! と、当初は思っていた事だけど……、実際にそれを体現している男が現れたから。……《Mスト》では、盛大にその事で盛り上がっている事だろう。例の過去の伝説なんたら〜 と言うプレイヤーと同名のプレイヤーだと言うことも合わさって。
「ははは……、それでその人の名前は?」
キリトは、苦笑いをしつつ、そう聞いた。
シノンもシノンで、色々と思うところがあるらしく、渋い顔をしていたが、一先ずキリトの問いに答えた。
「確か、サト……サトリ、何とかみたいな変な名前。でも、私が始めた頃にはもう、JPサーバーには日本国内からしか接続できなくなってたから、第2回とこの第3回に出てるプレイヤーは全員日本人……、少なくとも日本在住。《スティーブン》も、表記はアルファベットだったけど、日本人のはず」
「成る程……、よし、まずはリュウキの所在を確認して、合流の有無を決めよう。そして、敵側に関しては、廃墟に両方いた場合は まず《銃士X》の方に行こう。もしも、俺がペイルライダーの様にスタン弾を撃たれて麻痺しても、慌てずその場で狙撃態勢に入ってくれ。死銃は必ず出てきて、あの黒い拳銃で止めを刺そうとするはずだ。そこを撃つんだ」
「え………」
そのキリトの言葉を聞いた瞬間、シノンは先ほどから気にしていたサテライト・スキャンの残り時間のことをすっかりと忘れていた。
「……なんで、そこまで」
――私を信じられるの?
シノンは、その一言は音にせずに。
そして、そんな刹那の時間。キリトが言葉を返そうとするコンマ数秒レベルの刹那の時間に、もう1人の男の言葉がシノンの頭の中をよぎった。
――俺は、1人じゃないから、1人じゃなかったから。今の俺がいるんだ。
そして、その言葉を向けられた相手は……、間違いなく目の前のキリトがその内の1人だろう。そう、考えると不思議とシノンはキリトの事を信じる事が出来ていた。でも、その逆、自分のことをキリトが信じられるのかはまだ判らない。
「だって、私が
死銃
(
デスガン
)
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