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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第192話 放たれた凶弾
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ていると……、そう思うから。
「……あの時、彼に『目を使って』って言ってたけど、それが彼の100%って奴じゃないの?」
「……っ!」
シノンの言葉を聴いて、キリトは一瞬だけ びっくりした様に身体を震わせた。
「あー……、そっか あの戦い中継されてたもんな。聞こえてても不思議じゃない、か」
「まぁ、そうね。結構場は盛り上がってたみたいだし? 私はあんまり人がいない所で見てたから聞こえただけ、だけど」
シノンはそう言っているが……、実はかなり注目していた事は キリトには勿論、リュウキにも秘密だ。倒すべき敵から、今大会の最大の目的になったのだから。
「あ、アレは……そのぉ……」
キリトは口篭る。走りながらでも、見ていなくても、シノンはキリトがどういう表情をしているのか、判る気がした。
「何? ……まだ、煮え切らないわね」
シノンがそう返すと、キリトは首を振った。
「一応、アイツの個人情報だし。オレが勝手に話すわけにも……」
「ああ、なるほどね。……なら、別に良い」
シノンは納得して、頷いた。個人情報と言われれば、そこまで突っ込めない。基本的に、他者に関わる様な事は彼女には無い。それは現実世界だろうと仮想世界だろうと同じだ。
でも、シノンにとって彼だけは、いや 目の前のこの男も同じ、別だったから。だから、聞きたかったけれど、口を噤んだ。
「ただ、言えるのは、……あの眼はヤバイって事だけだよ」
キリトが苦笑いをしながらそう締めていた。
確かに、彼らの戦いはその《ヤバイ》、と十分に言えるものだった。
ファンタジー武器、SF世界の武器の光剣、運営体のプログラマーが趣味だけで設定したとしか思えない武器を操るキリトと、現実世界で存在するものの、総合的な攻撃力に乏しい拳銃とそしてリーチにおいては圧倒的に短いナイフを多用するリュウキ。
癖が強すぎるし、扱い憎すぎる為、そのピーキーさは、
狙撃銃
(
スナイパーライフル
)
の比ではない。
片方のメインアームである光剣の射程は、刀身の長さである約1.2m。GGO世界最小の実弾銃《レミントン・デリンジャー》の有効射程が僅か5mだが、それよりも遥かに短い。が、それを言えば メインアームは拳銃の中でも最強クラスに分類されている《デザート・イーグル》の改造仕様にしているものの、それはどうしても連射性に乏しい故に、同じ最強クラスの武器であったとしても、その辺の市販されているマシンガンの方が圧倒的に人気だ。そして、よく使っているナイフも、光剣には遥かに劣るリーチ、刃渡り25cmしかない。
つまり、2人ともがこの世界での最弱武器を装備しているも同義なのだ。
だが、最弱と威力は同類項ではないらしい。
あの僅か
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