暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第191話 死神の鎌
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からだ。その依頼主の事。
「うん。本当はみんなも知ってる人なの。……ここに呼び出して問い詰めるわ。絶対に何か知ってる筈だから。それとユイちゃん。わたしがログアウトしている間に、GGO関係の情報をサーチしておいてくれる? ……あの死神の事は、判らないかもしれないけど、あの死銃という事は分かるかもしれない」
死神というプレイヤーが生まれたのは、アインクラッドだ。GGO内で仮にそう名乗っているプレイヤーがいても、不思議ではないけれど、あの男に行き着くとは思えなかった。クラインがしっかりとその異名までを、雰囲気から覚えていたから繋がったのだから。
「了解です。ママ!」
ユイは、アスナの肩から、レイナの肩の方へと飛び移り、そして瞼を閉じた。ネットの混沌から情報を拾い出す作業をする為に。
「……じゃあ、みんな、ちょっとだけ待ってて。直ぐに呼んでくる」
そう叫ぶと、アスナは水色のロングヘアを揺らっしてソファーの背を飛び越え、素早くメニューウィンドウを出した。もう一度、全員に頷きかけてからログアウトボタンを押し、この世界から戻っていった。
「……リュウキ、君」
残ったレイナは、今、画面に映っていない愛しい彼の名前を呼び、そして両手をぎゅっ、と握った。
無事に帰りを願う。……無事に帰ってきてくれる事を祈る様に。
検索を続けていたユイだったが、その所作が目に入った様で。彼女も同じ様に手を握り合わせていた。
〜BoB本戦〜
この世界、ガンゲイル・オンラインという世界は、昔ながらのRPGで言うところの《戦士》や《魔法使い》的な職業という概念はシステム上存在しない。能力値が其々筋力、敏捷、耐久、器用……等、全6種類。後は数百種類にも上る技能でキャラを育成させ、自分だけの能力構成を作るのだ。
リュウキやキリトの様にコンバートする際に、連動されるのは基本的に他の世界と同じく能力値のみであり、技能に関しては改めて取得しなければならない。
だが、技能をとっていないからと言って、必ず劣勢に立たされるか?と言えば首を横に振る。
この世界にきて間もないキリトは、技能を上げる事こそしていないが、選んだ武器が剣であることから、能力値だけでも十分。……いや、十分すぎる程に戦える様になっているからだ。だが、リュウキは一足早めにこの世界に来ており、取得する技能を決めていた為、重点的に上げた。
それが、
近接戦闘
(
CQC
)
。
この世界でリュウキにとっての、銃とナイフ以外の攻撃方法である。
死神との戦闘は続いていた。
だが、時間にしては決して長くはない。……だが、時を圧縮されたかの様な体感時間だった。その
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