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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第191話 死神の鎌
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して消した銃だ。いつの間にか、
短機関銃
(
サブマシンガン
)
から、
あの銃
(
・・・
)
に持ち直した様だ。
「オレと同じく、返してくれりゃ格好良いって物じゃないのか? 鬼よ」
「御託は十分だ。……さっさと来い。お前の存在は、この世界には毒だ」
そして周囲の音が消えた。それは銃の世界では、有り得ない。何処にいても、銃声が響く硝煙渦巻く世界が一変したのだ。それはまるで無音の世界へと。
そんな中、一本の枯れた樹木の枝がへし折れた。
それが合図であったかの様に、2人の男は互いの距離を一瞬で縮めた。
かつての戦いの再来を連想させる様に。
GGO内、BoB本戦ではでは至る場所で様々な銃撃戦が展開される。
そして、この場所では珍しい組み合せ。
光剣使い
(
ソードマン
)
と
狙撃手
(
スナイパー
)
の共闘だ。
通常であれば、狙撃手が相棒を組む者とすれば、観測手が一般的だ。狙撃に集中させるために、周囲の状況の把握、命令伝達や接近する敵の排除を受け持つのが観測手。……ちょっぴり、適さない気もするが、彼も周囲の敵の排除、と言う役割は十分に務める事が出来ているから、そうでもないかもしれないけれど、観測手〜とは呼べないだろう。
元々意思疎通がスムーズに出来る相手に限ると言う場合が多いため、パーティを組む事は多くても、個人的にパートナー関係を築く事は、彼女には中々適さない事だろう。一時的に、とは言え、だ。
シノンとキリトの共闘。
それは、襲撃してきたプレイヤー《夏侯惇》にとっては凶報以外の何でもない。一気に2人とも始末出来る場面に遭遇して、幸運と思ったのかもしれないが、そうはいかない。キリトの反応速度の領域は最早銃弾のそれよりも早い。
彼を撃ち抜こうものなら、シノンが保有するへカートで射程距離限界ギリギリからの狙撃に限る。としか成功するとは言えないから。
この世界で長く戦ってきたキリト。如何に鈍ってきている、と言われても、それでもあの世界で培ってきたのは事実だから。
「シノン、今だ!!」
夏侯惇の第二射撃も全て叩き落としたキリト。
キリトの声に反応して、最早自動的に
引き金
(
トリガー
)
を絞るシノン。照準も、機械の様に正確で、そしてその凶悪なへカートの大口径の銃弾が夏侯惇の胴体を穿った。
「う……そぉ……」
夏侯惇のその最後の言葉は一体何をさしての事だったのだろうか?キリトに銃弾を弾かれた事? 或いは、シノンに撃ち抜かれた事?それは彼自身にしか判らない事だろう。
だが、もうその身体は動く事はない。
あまりの威力、そして近距離から、へカートの一撃を喰らってしまったその身体は二つに分かれ、吹き飛んでしまったからだ。もう、
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