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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第190話 ALOからGGOへ
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滅した事に、流石にリュウキも驚きを隠せられない様子だ。そしてその様子を見た死神は、その口元を歪ませた。
「……さしの白銀も、仕様が無い、か。 生温い世界、腐った世界で長く過ごしすぎた様だな? ……死神は今、牙を向く。その首筋に」
胸元に仕込まれた鞘からナイフを抜き出した。それは湾曲した刀身、くの字、と言えばわかりやすいだろうか。
「……《ククリ》
あの世界
(
SAO
)
で使っていた
鎌
(
シックル
)
の代わりのつもりか?」
リュウキは、ゆっくりとした仕草で相手を見据えた。
相手が持つナイフ……短刀と言うだろうナイフは、ネパールのグルカ族をはじめとする諸種族、およびインドでも使用される代物、一般的には《ククリ・ナイフ》と呼ばれているものだ。
この男は、あの世界では
曲刀
(
タルワール
)
使い。
だが、この男が使っていたあの剣を誰も曲刀などとは呼ばない。あの世界では、こう呼ばれていた。
――死神の鎌。
だが、それを見ても、かの世界での記憶が呼び起こされても、……リュウキは軽く笑っていた。
「……何かおかしいか?」
ナイフをピタリと止め、そしてリュウキの眼を見据えた。……その赤く染まっている眼を。
「勘違い、してる様だな。やはり……」
リュウキは、はっきりとその男の眼を、自身の赤い眼で、男の蒼い眼を視た。
「お前に、力なんか無い。……今のお前はただの犯罪者だ。それ以上でもそれ以下でもない」
ナイフの鞘から、抜き出したコンバット・ナイフを左手に、そして右手にデザートイーグルを構えた。
「……何?」
「聞こえなかったか? ……言っただろ。お前には、いや、お前達には何も力はない。ただ、まだあの世界から戻れていない哀れな犯罪者。……クレイジーな犯罪者だ」
そう、はっきりと告げる。
「ふ、ふふふ……」
死神は、両手を広げながら、朗らかに嗤う。
「見なかったのかな? その眼で。今 オレが消滅させたあの男の身体を。……お前はもう知っているんだろう? 現実世界であの男がどうなったのかを。……これまでの愚かな男達がどうなったのかを」
そう言うと同時に、ぼろマントの中から、長身の銃を取り出した。
それは、短機関銃、特徴的なドラム型弾倉。短機関銃の部類に位置される銃としては、6kg以上の重量であり、71発ドラム弾倉の総展示の重量は更に上がり7kgを超える。
その銃の名は《スオミ KP/-31》。
現実世界でも《死神》と称された、伝説ともなっている男が持っていた代物だ。
「知っている。……お前達が殺してきた男の事は」
リュウキは、たじろぐ事などせずに更に一歩近づく。
「だが、それはただの人殺しだ。VRMM
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