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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第190話 ALOからGGOへ
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メラの傍であれば音声も拾う。

『く、くく……、これが力だ』

 その気味の悪い蒼い目を更に光らせながら、続けた。

『死神の力は、死を齎す。……死神が持つ銃の名も、死銃(デスガン)。……まだ、何も終わってない。くく、何時かお前達の前にも、現れる。死神は、何処から現れるか判らない。……死神はいつも傍にいる。死はいつも直傍にある』

 嗤っている顔なのに、冷たい無機質さが奥にある。とても、同じ人のものとは思えなかった。生々しい感情の歪みを押し包んだようなその声、それを聴いて、記憶の深い場所に軋みが生まれた。

 そして、更に続く。……ニヤリと笑みを浮かべたあの男の口から、もう一度。


『イッツ・ショウ・タイム』


 その英語を聞いた途端、最大の衝撃がアスナに、レイナに襲う。


――知ってる。わたしはあいつを知ってる。間違いなく、どこかで会ってる、言葉を交わしている。……間違いない、あの世界、あの浮遊城アインクラッドで。


 示し合わせた訳じゃない。アスナも、レイナもほとんど同時に、そう考えていた。


――アレは、あの男は……。


 閃光よりも早い超高速で更に頭を、思考を回転させる。

 その時だ。
 突然、右後ろで響いた硬質なサウンド。それを聴いて思わずソファーの上で飛び上がりかけた。
振り向くと、その音源は床の上で粉々に砕けてポリゴンの細片を消滅させつつあるクリスタルのタンブラーだった。

 それを手にしていたのは、クライン。

 そのタンブラーの中には、まだ液体が残っていたのだろう。床面に広がり……そして鮮やかな粒子片となって空中に漂っていた。

「ちょっと、なにやってんの……」

 リズの文句をクラインの低く嗄れた声が遮る。

「嘘、だろ……? まさか、あいつ、あいつは……」

 それを聞いた途端、アスナは飛び上がりかけたソファーから、本当に立ち上がって、向き直って叫ぶ。

「クラインさん、知ってるの!? あいつが誰なのか!?」

 アスナにやや遅れて、レイナも立ち上がって、クラインの方を向いた。

「い、いや、……正確には、名前は知らないんだ。攻略組の誰もが、あいつ(・・・)の名前までは知らなかった。……だが、断言出来る」

 刀使いは、まるで恐怖に彩られているかの様な目でアスナとレイナを見て言った。クラインも、かの世界では、トップレベルのプレイヤーだった。ギルドのリーダーであり、死地へと赴き、死線をくぐり抜けてきた歴戦の戦士と言っていい。

 彼の目は、それだけでも 異常さを物語っている様だった。

「あいつは、野郎は《ラフコフ》のメンバーの1人だ」
「………!!」

 アスナやレイナだけじゃない。
 リズやシリカま
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