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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第190話 ALOからGGOへ
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ないだろう。

 今日、ここに集まったのは勿論 彼らの活躍をこの目で見るため、観戦する為にだ。

 部屋に備え付けられている大型スクリーン、普段は都市の夜景を眺める事が出来るガラスに映されているのは、別世界の光景。即ち――ネット放送局《MMOストリーム》が生中継している《ガンゲイル・オンライン》の最強者決定バトルロイヤル大会《第3回バレット・オブ・バレッツ(BoB)》のライブ映像。

「でも、エギルさんは残念だったね。これって相当大きな大会らしいから、見たかったって言ってたし」
「だなぁ、まぁ エギルの旦那も店のモニターで見てるんじゃね? ……ゆっくりはみれねぇと思うけど」

 レイナの言葉にリュウキが繋げる。
 そう、この場にはいつものメンバーが揃っているけれど、そのいつものメンバーの1人でもある巨漢の斧戦士《エギル》はいないのだ。今の季節、現実世界での喫茶店兼酒場は、ちょうどこの時間からがかき入れ時。

 いっその事、《臨時休業》とか考えていた様だが、奥さんに盛大に反対されたとか。

 ……頭が上がらないのは見て分かる。
 更に言うと、アスナ、レイナはそのエギルの酒場の2階を使用させてもらって、この世界にダイブしている。今大会が終わったら、速攻で2人をこの世界に呼ぶ為だ。

「しっかし、キリトとリュウキ2人してなんでまたALOからコンバートしてまでこの世界の大会にでようとか思ったのかしら」

 不思議そうに首を傾げるリズ。
 その言葉にやや過剰に反応したのはリーファだ。

 事情を知っているのは、アスナ、レイナ、リーファ、そしてユイの4人。

 ただ、遊び目的でこの世界に入ったのではなく、ALO仲間でもある水妖精族の魔道士《クリスハイト》の依頼。その正体、中身は総務省仮想課の役人《菊岡誠二郎》の依頼だ。

 リーファはその事実を話そうか否かを迷っていた時に、アスナと目があった。

 返事を任せます、といった意を汲みとったアスナは一瞬考えて答える。

「それがね……、何だかおかしなバイトを引き受けたらしいの。VRMMOの、って言うより《ザ・シード連結体(ネクサス)》の現状リサーチ。みたいな、GGOって多くのVRMMOの中で唯一のシステム《通貨還元システム》があるみたいだし。……色々と有名になっちゃった2人だから、丁度リュウキ君とキリト君に声がかかったみたいなの」
「うん。この世界に入る前に、リュウキ君からもそう聞いたよ。他の仕事も終わらせちゃったし、丁度良いって言ってて」

 アスナの説明にレイナも頷く。
 この説明に関しては、キリトから直接聞いた事だ。そして若干の違いはあるようだけど、レイナも同じ事をリュウキから聞いていた。だけど、これが真実の全てであるとは思っていない。

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