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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第190話 ALOからGGOへ
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O内のプレイヤーキラーじゃない。……ただの卑劣な人殺しだ」
「……なら、お前も味わってみるか? その人殺しの銃を。死銃の鉛の、……死の味を」
短機関銃を下げ、あの黒い銃を取り出した。トカレフだろう、と思っていたリュウキのその初見は間違えていないだろう。
特徴的なのはグリップ部分にある星の刻印、正式名称《トカレフTT-33》。
だが、クロムメッキを施しているのだろうか、黒光りが更に強調されている様な気がする。だから、ひょっとすればコピー品である中国製のトカレフだろうかとも思える。
「……オレにそれが当たるとでも思っているのか」
リュウキは、だらりと腕を下ろした。傍から見たら完全に隙だらけだ、と思うだろう。だが、違う。死神の異名を持つこの男はよく知っている。だが、不敵な笑みをした。
「試してみるのも悪くない……かな?」
「来いよ。……相手になってやる」
リュウキは、対峙する最中、強く思った。この男は、この世界、この大会から早く退場させた方が良い、と。
何故なら、まだ可能性があるから。再び、あの銃を持ち、プレイヤーの誰かを殺す可能性が。そして、この男のさっきのこう言った。
――死神が持つ銃の名も、死銃と。
即ち、この男以外にもアレを持っていると言う事。……この世界で、恐らくあの時であった赤い眼の男の事だろう。
止める決意を胸に、リュウキは銃のグリップとナイフの柄を強く握り締めていた。目の前の敵を見据えながら。
「
この世界
(
GGO
)
から、退出願おう。……お前の存在は、毒でしかない」
死神に断罪を下すべく、動き出したのだった。
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