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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第189話 死神は再び笑う
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と攻撃範囲が広すぎるから。
「……判った。じゃあ、ここで別れよう」
「え……あ、あんたはどうするのよ」
思いがけない言葉についそう言い返していた。
「オレは、まずはリュウキと合流。衛星端末をアイツも見てるハズだし、オレを見つけたら合流しようとするだろう。……本気の戦いはとりあえず予選でしたし。何よりも
死銃
(
デスガン
)
を先に止めなきゃいけない。あの死銃が1人じゃない可能性だってあるから」
「……え? あんなのがまだ他にもいるかもしれないっていうの??」
「ああ。……まだ確証は無いけど。警戒する事に越したことはないんだ。……シノンも知らないプレイヤーが5人。《ペイルライダー》 そしてあの死銃を除けて後3人」
キリトは、指を折りながら人数を数えた。
《銃士X》《ジーン》《赤羊》《スティーブン》その名前の誰かが死銃だ。
だけど、状況を考えたら死銃以外の他の3人も完全に無視なんて出来ない。
「……警戒する事に越したことはないんだ。それと」
キリトは、続ける。
「直接
死銃
(
デスガン
)
と対面すれば、きっと思い出せるハズだ。あいつの、昔のあいつの名前を。……そうすれば……」
そこまで言い切ったところで、唇を強く引き結んだ。ひと呼吸おいてシノンを正面から見る。
「シノン。極力、あのぼろマントには近づかないでくれ。一応オレと戦う約束もしてるし、それは必ず守る。次にどこかで出会った時は全力で戦う。……本当にありがとう、さっき、オレを撃たずに話を聞いてくれて」
「……っ! 待ちなさいよっ!」
離れようとしたキリトを呼び止めた。へカートをしっかりと肩に背負うとシノンは続けた。
「……私も行くわ」
「え?」
「だって、あんた達は《死銃》と戦う気なんでしょ? 2対1ならあんた達2人なら、って一瞬思ったけど、まだいる可能性もある。……それにあいつの腕だって相当立つ。これだったら、さっさとその
死銃
(
デスガン
)
ってのをこの島から、BoB本大会から叩き出した方が確実だわ」
シノンの提案は3人の共戦。
敵の数が明確でない以上、人数は多い方が確実だ。……シノンにとっても自分が戦っている世界を汚す様な事をされて内心では許せないんだろう。
「いや、ダメだ。 シノンだってさっきの戦闘を見ただろ? あいつは本当に危険なんだ。撃たれたら、現実世界の君自身に危害が……」
「その《死銃》が何処に行ったか判らない。更には複数いるかもしれない。……ここまでの不安材料があるって言うのに、一緒にいようがいまいが危険度は同じでしょ。それにこんなオープンスペースを周りも見ずに走ろうとするような素人に心配なんてされたくはないわよ」
「う……」
キリトは言葉に詰まった。
確かに、銃撃戦、
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