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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第189話 死神は再び笑う
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衝装置に選んだ。いつか、必ず怨念の深さよりも築いた自信の総量が上回る事を願っていた。
そして、まるで運命だったと思える様な出会いした。……全てが良い方向に向いていたと思った。
自身の心を見て、……その闇の深淵と向き合う事が出来る。この戦いとは違った形から、向き合う事が出来る気がする、と心の何処かで芽生え始めてきたと思っていたのに。
……そう思ってきたハズなのに。
「ノン、……シノン!」
不意に名前を呼ばれ、はっと両眼を見開いた。遠ざかっていた視界がはっきりと映り、キリトの気遣う顔が現れた。清楚さ、妖艶さが等しく含まれた美貌を持つ……男。小憎たらしさが、どうしても、この男女には思えてしまう。
「……大丈夫。ちょっと驚いただけ。正直だけどあんたの話を直ぐに信じられないけど、でも全部が嘘や作り話だとは思わない。……アイツの言葉だってあるし。1本に繋がる所もあるから」
「ありがとう。今はそれで十分だ。……それで、シノン。何処か安全な場所に隠れていてくれ、なんて聞いてくれないよな?」
まさかの提案をいわれて、シノンは大反応をした。
「当たり前でしょ!! アイツとの約束だってあるし。それにあんたとの決着だってつけれてないんだから! それに、《立てこもりのリッチー》みたいな真似なんて、冗談じゃないわよ!」
「……オレだけじゃない。これは、アイツきっての頼みでも、あったんだったんだ」
「……はぁ?」
キリトの返しの言葉にシノンは思わず絶句した。リュウキ自身の頼みでもある、と言う理由が判らないのだ。リュウキも、必ず会うと言う約束をしたハズなのに。
「この戦いは最早、純粋なゲームじゃなくなってるんだ。……オレもそうだけど、リュウキは誰にも死んで欲しくないと強く願ってる。……これまで色々とあったから」
「………」
シノンはキリトの言葉を聴いて、視線を落とした。
あの予選決勝で言っていた言葉が、彼の全てだと思えたからそれを思い出していた。
「
死銃
(
デスガン
)
の話。それを信じてくれる人なんて、殆どいない。……信じてくれる。ましてや、大会中に話を聞いてくれる様なプレイヤーも殆ど無理だろう。だけど、少ない可能性でも信じてくれるなら……」
「……嫌」
シノンは、はっきりと再びキリトにそういった。
「あんたにも、あんた達にも、色んな思いがあると同じで、私にも戦う理由がある。……絶対に聞けない。それに、この世界で絶対安全な場所なんて無いわ。衛星の届かない洞窟が北部にあるのはあるけれど、そこもグレネードを投げ込まれたりすれば即死だし」
それもあるのだ。
戦いを放棄し、逃げの一手をした所で、安全な場所なんて何処にもない。剣での戦闘であれば、何とかなるとは思うが、銃でとなる
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