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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第189話 死神は再び笑う
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なかったから、サプレッサー付きの銃でやられたのだと判断。そして、撃たれた弾丸は《電磁スタン弾》と呼ばれている代物であり、超高額弾丸、基本的には大型のMob狩り専用とされているモノだ。
それも勿論驚きに分類されるが、……次に現れた
それ
(
・・
)
は驚愕の次元が違った。
全身を覆うぼろぼろのマントを羽織った男が現れた事だ。
その男は《サイレント・アサシン》と呼ばれる超レア大型ライフル《アキュラシー・インターナショナル・L115A3》を持ち、音もなくペイルライダーを沈黙させた。へカートに迫るほどの銃身であり、やや細身。特徴的なのは中の先端に装着された長い減音器。いや、このライフルは最初からサプレッサー使用を前提とされている。
その射程距離を合わせ、撃たれた者は、その狙撃手の姿を見る事もなく、更には銃声も聞く事が出来ない。故に、こう呼ばれているのだ。
――《沈黙の暗殺者》と。
だが、ここで不可解な事が起こる。
あのライフルを使用する事無く、取り出したただのハンドガン。そのハンドガンを持ち、十字に切ると、ペイルライダーを撃ったのだ。そして、彼は……姿を消した。《DISCONNECTION》と言うアイコンだけを残して。
キリトは、あのぼろマントが撃つ前に、シノンに撃てと指示した。あの銃の事を知っていたがゆえに、咄嗟にそう叫んだのだ。
『頼む、撃ってくれ! アイツが撃つ前に!』
切迫した声だった。
思わず、シノンはその行為を止めようとへカートを撃ち放ったが、躱されてしまい阻止する事が出来なかった。
アイツが誰かを消す、殺すのを……。
ぼろマントの男は、中継カメラに何やら銃口を向け、呟いた後に鉄橋の影に姿を消しそこから出てくる事は無く、衛星端末でも名を確認する事が出来なかった。
その後、シノンはキリトに事情を説明して貰った。あれが死銃だと言う事、そして現実世界で実際に2人の人間が死んでいると言う事。それを止める為に、自分とリュウキがこの世界に来たと言う事を。
シノンは信じられなかった。
もう、キリトとリュウキがあの世界からの《生還者》だと言う事は疑いようがない事だ。そして、それらが真実なのだとしたら、死銃も然り。だけど、そうだとしても、認めたくなかった。
シノンにとって、この世界はあくまで《優しい世界》なのだから。
この世界には本物の悪意や殺意は存在しない。憎しみも殺意も生まれない。生まれたとしても、それは悔しさだけだ。敗北を喫したあの時。……完敗だと言っていい戦いをしたあの時も自分はそうであったから、そしてこれまで打倒してきた相手もそうだと信じたい。
だからこそ、現実世界の弱い自分と過去の忌まわしい記憶との緩
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