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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第189話 死神は再び笑う
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中であろうダインとペイルライダーを狙おうとしていた時だ。

 ダインは、シノンの考えのとおり、森エリアから飛び出し、そして錆びれた鉄橋に突入。その鉄橋を越えた先で、伏射姿勢を取っていた。位置的にそこが最も最適だと思えるポジション。橋を渡ろうとする者を一方的に撃ちまくる事が出来る良い位置取りだと、シノンは感心したが、残念ながら脇が甘い。

『どんな時も、後ろに注意(チェック・シックス)よ、ダイン君』

 いよいよペイルライダーとダインの戦闘が始まる所で、水差す様でギャラリーには悪い、と思うが、躊躇するハズも無く、シノンはへカートのトリガーにそっと指を添えた。

 その瞬間だ、シノンの首筋にぞくりと冷たい旋律が疾るのを感じた。自分の後ろに誰かいる、と。


――バカ! 自分こそ、狙撃のチャンスに夢中になって、背後の警戒を怠った!


 脳裏でそう絶叫するシノン。
 だが、これほどまで接近を赦すのは有り得なかった。背後にいたのは、高台から動かないリッチーだけであり、重機関銃装備であるから、距離的にも、こんな短期間では有り得ないし、重装備の持ち主の足音に気付かないのも有り得ない。

 一体誰が背後を取れるとでも言うのだろうか?とシノンは絶叫と殆ど同時に思った。
 
 そして、脳裏に過ぎったのは。あの男達。シノンは、超接近戦は決して望むところでもないし、得意でもない。玉砕覚悟でサブアームのグロッグを撃ち尽くそうと構えたその時だ。

『待て!』
『っ……!?』

 シノンが持つグロッグは押さえつけられ、更にのしかかる様に左手に構えるファイブセブン。それは、頼まれそして見繕った銃だ。それを見た瞬間、相手が誰なのかを悟った。やはり、間違いではなかった。……あの男達の内の1人。


 これが、シノンとキリトの戦場での出会い。


 キリトの最終目的、死銃(デスガン)を追う事。


 その候補の内の1人、ペイルライダーを追っていた所でシノンに出会ったのだ。シノンとの戦いについては、望む所と言いたいが、今は銃撃戦をして相手に気づかれる訳には行かなかった。だから、休戦協定を出したのだ。

 そして、共にペイルライダーとダインの戦いを目の当たりにした。

 結果は、ペイルライダーの圧勝。最低限度の軽量装備、三次元機動力をブースト。そして軽業スキルを駆使して、ダインの《SIG》を全て回避し、《AR17》を炸裂させ、ダインのHPの全てを奪った。

 確かに、その戦いは驚くべきものだった。
 散弾銃(ショットガン)使いと言う所にも反応したけれど、あの男程の何かを感じた訳ではなかったけれど。

 それでも、それ以上に驚いたのは次だった。

 ペイルライダーが音もなく倒されたのだ。…発砲音が全く聞こえ
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