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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第189話 死神は再び笑う
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なら当たらない。……当てれない。
死銃と呼ばれる銃だとしても、所詮はハンドガンだから。
「ふふ……」
だが、その次の瞬間。嫌な笑みを見せた。その笑みには覚えがある。……あの世界での戦いの時、確かに見た。同じ人間がする事じゃない行為をする時の笑みだ。
反射的に、リュウキは駆け出した。
まだ、何をするのか判らない。でも、何をするつもりでもさせてはいけないと感じたのだ。
――だが、遅かった。
男は、懐から取り出した。それは黒い銃。
……ぱっと見た時、その銃はトカレフだろうか。と感じた。その銃を突き出すと、……男は躊躇わず引き金を絞った。
狙いは自分じゃない。
自分に破れ、倒れているプレイヤーの1人。
「この世界の死は、あの世界に比べたら生温い。……物足りない、だろう? 鬼よ。……死神が思い出させてやろう。かの世界の味を」
乾いた銃声が響いた後に、男の声が響いた。
死に体となっているアバターに撃った所で、どうにかなる訳ではない。もう既にその相手は動けず、退場しているも同然だからだ。だが、この世界ではその意識はそこに残っている。つまり、真の意味では死んではいない。
そして、数秒後。《DEAD》と表示されたそのアイコンが変わった。
いや、変わる寸前にそのアバターが完全に消滅したのだ。ただ、その身体があった場所に、《DISCONNECTION》と言うアイコンをだけを残して。
「く、くく……、これが力だ」
目の前で起きた事に、流石のリュウキも立ち尽くしていた。
男は、それを満足そうに見た後。注目プレイヤーとして中継カメラに囲まれていたリュウキ。そのカメラの1つに銃口を向けた。
「死神の力は、死を齎す。……死神が持つ銃の名も、
死銃
(
デスガン
)
。……まだ、何も終わってない。くく、何時かお前達の前にも、現れる。死神は、何処から現れるか判らない。……死神はいつも傍にいる。死はいつも直傍にある」
そして、一呼吸置いた後。
『イッツ・ショウ・タイム』
高らかに、そう宣言した。
――
死銃
(
デスガン
)
は複数いる。
それは、事前に話をした結果でもあった。だが、同じ大会に2人存在しているとは考えてなかった。
それは、死神とリュウキとの出会いより数十分後の事。
「私は、私は認めたくない……そんなプレイヤーがこの世界にいるなんて」
「いるんだ。あいつは、あのぼろマントは……!」
シノンとキリトが合流をしていたのだ。そして、彼女は全てを悟った。……この世界に忍び寄る闇を。……悪意を。
それは、丁度シノンは自身に掲げたプランに沿って、交戦
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