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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第189話 死神は再び笑う
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ド〜
『やっぱし、おめーはハンパねェわ。 っつか、入ってくれよ。ウチのギルドに』
確かに思い出す事が出来るあの時の事。そう、攻略会議の時よくあった光景だ。
『なぁ、リュウキ! 今度一緒に狩りいかね? ちょっとでも技術盗みてぇ……ってのは冗談で。たまにはコンビ組もうぜー! キリト以外でもいいだろ?』
それは 陽気な声。
色々な事があり、攻略組達からも一歩、いや二歩は退いていた自分に、分け隔てなく接してきてくれる数少ないプレイヤーの1人。
『ん〜〜、相変わらずいい腕だ。マジで入らね? ウチのリーダーになってくれよ。攻撃の』
『むむっ……!!』
当時、リュウキはわからなかって無かったが、何故かよくレイナが噛み付いていた。
そう、レイナはリュウキが盗られる! と思ってしまったようで(同性趣味は無い!)あり。彼に突っかかっていったのだ。勿論、レイナのあからさまな態度は、攻略組の中でも有名であり、それを目当てでからかったりする者もいた。……嫉妬心を出すプレイヤーも多かったが、友好関係を築く者達の殆どは、温かい目で見ていたり、からかったりだった。
その時だ。
記憶の底から、地の底から呼び声が訊こえてきているかの様に、耳に届いた。
『死神は……』
「っ!」
声が、聞こえてきたのだ。その瞬間、リュウキは 完全に意識を集中させていた。
その地点、目算で言えば 15m程の距離だが、その声がはっきりと聞こえた。銃撃であれば十分すぎる程の射程距離。だが、攻撃は不思議としてこず、ただ見ていた。
「また、現れる。……鬼よ。決着をつけに再び。此処に降臨した」
ボロマントの奥に光る目は、青い。不吉な青。……あの悪魔、青い眼を持つ悪魔のそれよりも禍々しさを視た。
「……開始35分」
リュウキは、クロノグラフに目を一瞬だけ向け、現在の時刻を確認し、発した。
「こんなに早く来るとは正直思わなかった」
そう言うと、ゆっくりと近づいていく。目の前のあの男に。
「く、くくく。オレも会いたかったぞ。だが、もっと面白い展開にしようか」
芝居がかった口調から、まるで何か面白い玩具でも見た様な顔をしていた。
そして、左手の指先をフードの額に当てた。
さしのリュウキもその行為の意味が判らない。……だけど、警戒させるのには十分だった。それだけの相手、だったから。男は、次いで胸へと動かし、そして左肩へ、そして最後には右肩へ。
――……十字を切る行為。死にゆく者への餞。
一体誰への?とリュウキは思えた。まさか、あの距離から自分を殺す事が出来るとでも思っているのか?とも。如何に、妙な銃弾を撃とうが、あの距離から
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