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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第187話 5人の候補
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オレが、いや、オレ達が降り立ったのはGGOの首都である《SBCグロッケン》の北端、総督府タワーに近い路傍の一角。
殆ど同時にこの世界に降り立ち、目を合わした時……互いに目を丸くさせていたのは言うまでもない。
一応ある程度は集合を決めていたものの、時間をそこまで細かく示し合わせていた訳ではないから。それに、ダイブ先が全く同じだと言う事も驚愕だ。
「……やっぱり、何時もながらだが、変なところで息があってるんだな? オレ達」
「だな。……もう結構付き合いも長いし」
互いに苦笑いしながらそう言う2人。傍から見れば、微笑んでいる美少女2人だから、結構絵になる。……人通りが少ない場所で2人にとってはよかっただろう。それに、こんな展開は以前の世界、SAOでも何度かあるから少し懐かしんでもいた。そして2人はある程度笑いあった後、本題に入る。
「……総督府まで歩きながらにしよう。《聞き耳》のスキルがあるかもしれないが、ここでなら問題無いだろう」
「そうだな」
誰が聞いているか判らないから、ある程度は警戒するべきなのだ。2人は相手と違って、かなり目立ってしまうから……と言う事も勿論あるだろう。
「……以前言った事だが」
「ああ。……リュウキが言っていた、カマかけ作戦の事か?」
「それだ。別に作戦名まで言った覚えはないが……まぁ良い。……反応したのは結構いたけど、中でも悪意を感じたのは1人だけ。……判りやすかった。全員にかけれた訳じゃないが」
「……死銃は1人じゃない、複数の可能性大か。100%、とは言わないけど、強ち的はずれって訳でも無いか」
キリトとリュウキは更に会話を続ける。
「的外れって、……結構失礼な事、言ってくれるな? キリト」
「って、言葉の綾だよ! ……それより、相手っていうのは?」
「ん。……本戦には参加していない様だ。あの予選の時ずっと会場にいたみたいだから。……別アカウントを使って参加、も考えたけど、時間的に無理だ。……本戦に参加しない以上、今回のBoB内では多分驚異としてはゼロに近い。……不正介入をする様な真似は無理だし。一応、外でも見ててくれてる人はいるから」
リュウキは、腕を組みながらそう答える。
――……まだ、その名を言うべきか少し迷っている部分も何処かにはあった。
異様な気配を醸し出した相手。……その相手は彼女の友達だったからだ。はっきりと判明したわけじゃないけど、それがリュウキを迷わせる枷になっているのだ。
だけど、今回のこれはゲームじゃない。……遊びじゃない。
実際に人が死んでいるのだから。この世界ででは、探りを入れて、ボロを出す可能性は極めて少ないだろうけど、知っていたほうが良い。リュウキは最終的にそう判断し、
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