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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第187話 5人の候補
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ンタ達にへカートの一撃を喰らわせる時だから」
シノンは、そう言うと離れようとする、が。
「まだだ。……もうちょっとだけ、頼む。寧ろ出鼻をくじかれてしまったが、ここからが本題なんだ」
シノンの隣で座ってたリュウキは、彼女の手を掴んだ。その感触がまた、脳内に電気信号として、叩き込まれたシノンは、思わず震えてしまいそうになるが、何とかこらえる。
「く、くじいて悪かったな! って、そうだよ。ここからが大事なんだ、オレからも頼むよ!」
キリトの一声で、更に冷静さを取り戻すことが出来た。……いけ好かない男の声だから、と言うのは内緒だ。……シノンは全然内緒な感じにはしてないけれど。
「……何があるって言うのよ。と言うか、最初からアンタからばかりだったわね」
シノンはキリトの方をジロッと睨んだ。
リュウキにも必要な事だと、言われ頼まれた。本当に教える様な事があるのか疑問さえ浮かべるこの男にだ。だけど、いざ聞いてみればキリトの質問コーナーばかりだったから、改めて思い出したら何処か腹が立った様だ。
「うぐ……」
確かにその通りであるから、キリトは何も言えない。……だけど、どっちでもいいから言ってくれなければ話は進まない。
「も、良いから 本題に入るぞ」
リュウキは、またまた……何度目かわからないため息を吐きながら、可視化したウインドウをシノンに見せた。そこに映っているのは運営が送ってきたBoB本戦出場者一覧。45人の参加者の名前を列挙したページだ。……当然だけど、勿論Fブロックの名前もあり、1位リュウキ 2位シノン 3位キリトの名前も見える。
多分、シノンはそこに目がいったのだろう。猫が怒った様な可愛さではなく、ジャガーが怒ったかの様な皺を鼻筋に刻んでいた。
「なによ、昨日の予選決勝について、改めて勝ち誇ろうってわけ?」
「……はぁ、そんな小さい人間じゃないつもりなんだがな」
シノンの怒りの表情も何処吹く風。リュウキはその威圧感も右から左へ受け流した。キリトは、『……流石だな』と思いつつも、昨日負けたのは自分も同じだから、やっぱり悔しさを滲ませ、右頬がぴくぴくと脈打つように動いていた。
「だが、オレに負けたのはシノンの責任だ。……それに、勝つチャンスだってあっただろ?」
「むぐっ……あ、相変わらず、アンタは一言が多いわねッ! 違うなら、本題にさっさと入りなさいよ!」
リュウキのS心が疼いているのだろうか? 或いは天然なのだろうか。
「(……多分、今は後者だな)」
と、キリトは思いつつ、話を繋げた。
「オレに言っといて、リュウキだって脱線しかけてるじゃないか。 えっと、シノン。悪いんだけど、ここに乗ってる45人の内、知らない名前は幾つあ
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