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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第187話 5人の候補
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わず顔を背ける。……相手はアバター、それも女顔のアバターだ。別に、そっち系の趣味がある訳じゃないのだが、何故だかこの相手は違う。……アバターの奥にある真の素顔までが見えていないのに、感じられるから。

「っ、仕様がないわね」

 頭を振ってそう言う。……背けた、という仕草を、それで誤魔化す様に。

「え、えーっと、オレを置いていかないで……」

 残されたキリトは、哀愁を漂わせていた。……3人いて、1人だけハブられる状況程嫌なものはないのだから。

 その後、《サテライト・スキャン端末》についての説明は終了。

 どうにか聞く事が出来たキリトはその性質を考える。

「そんなルールがあるなら、スナイパーは不利じゃないか? 15分に1回上空を監視衛星が通過する、って設定があったら、 茂みの中で里芋みたいに、じーっとしてひたすらライフルを構えてるのが仕事だろ?」
「……里芋は余計よ」

 キリトに藍色の火花を。一瞥を浴びせるてから、シノンは不敵な笑みを返していた。

「1発撃って1人殺して1km移動するのに、15分もあれば十分過ぎるわ」
「……自信満々の様だが、過信は油断を生むぞ?」
「……う、煩いわね。油断なんてもう微塵もないし、しないわよ! 特に、アンタ達には!」
「え、ええ! お、オレまで……」

 2人の剣幕に巻き込まれてしまった、というより、火種を放り込んだのは自分だから仕方がない。でも、よくよく考えたら、リュウキが言う過信、というのは彼女には無さそうだ。予選で敗れた、敗北という糧も存在しているだろうから。それに、そもそも衛星頼りにシノンを奇襲に行こうものなら、逆にそこを狙い撃ちされかねない。たった1発で致命傷……じゃなく、即死武器を持っているのだから、1発でアウトなのは正直きつい所がある。

「えっと、とりあえず、試合が始まったらとにかく動き続けながら敵を見つけて倒して、最後の1人になるまで頑張る……って事だよな。 そんで、15分事に全プレイヤーの現在位置が手元のマップ端末に表示される、と。 その時にはあと誰が生き残ってるかも判る、だよな? ……これで合ってる? 2人とも」
「だいたい合ってる」
「……って、オレまで聞くなよ」

 初心者1人、熟練者2人、と言う構図になってしまっているかの様だ。

 強さは除けておいたとしても、この世界での知識量を考えたら、圧倒的にシノンの方が上なのだけど。

「え、っと…… つい、な」

 キリトは頭を掻きながら笑う。……仕草の1つ1つがまるで少女そのものだ。とはリュウキは間違ってもツッコマナイ。何故なら、自分自身にブーメランの様に跳ね返ってくるのが判りきっているから。……自分の容姿、見た目を考えたら。

「じゃ、用は済んだわね。次会う時はア
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