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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第187話 5人の候補
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べるのはあの城の事だから。ALOを考えたら、それ以上に広いワールドマップだが、アレは横に広がった世界。SAOは云わば縦に広がっている世界だから、一番しっくりと考える事が出来たのがあの第1層の始まりの街なのだろう。
「あ、ああ。そうだ。 だって、下手すると、大会時間終了まで誰とも出会わない可能性も……」
「この世界は銃の世界、って事忘れてないか?」
「そうよね。……どっかの誰かはその《銃》の世界に、剣なんか持ち込んでるんだから、考えつかなかったんでしょうね」
銃の部分を強調する。何だかトゲのある言い方のシノン。
銃使うプレイヤー達がザクザクと斬られてしまっているから、少なからず敵視が強いのだろう。
「銃で撃ち合うゲームだ。其れくらいの広さは必要だろう」
「ええ。スナイパーライフルの射程が1キロ近くあるし、アサルトライフルだって500メートル、……そんなの持った45のメンバーが狭いマップの中に押し込められたらどうなると思う?」
「え、えっと……」
そう聞かれて、キリトは考える。
つまり、始まったばかりで殆ど目の前にプレイヤーがいる様な、視認出来る距離にいたとしよう。そんな場所で飛び道具、それもSAOでいう投擲スキルなんか比べ物にならない、比べたらいけない程の攻撃力抜群の飛び道具が其々に常備されている。出会った瞬間……。
「バリバリの撃ち合いになる、かな?」
「だな。……同士討ちも含めたら あっという間に半分程は死ぬだろうな」
「正解。……実際狭い場所で突然の銃撃戦、経験した事あるけど、あっという間だったわ」
ここに、経験者がいるから間違いなさそうだ。キリトは納得した様で頷いた。そして、何より……。
「(……結局丁寧に解説してくれてるなぁ、つっけんどんな物腰のアバターの向こう側には、実は親切で心優しい女の子が……)」
とか何とか考えたキリトだったが、直ぐに考えを止めた。この表情を読まれでもしたら、大変だから。……視ているのはシノンだけじゃないから。
「まぁ、キリトの考え通り、剣だろうが銃だろうが、相手がいなきゃ始まらない。遭遇しないと戦いは始まらない。……それを逆手にとるプレイヤーも出てくるだろう。漁夫の利を狙う者とかも。……だから、参加者に配布される、だったよな?」
「ええ。《サテライト・スキャン端末》をね、って……私、ほんとに必要なの? アンタがいれば十分じゃない」
リュウキの話を聞いていたら、初心者には十分過ぎるだろう、とシノンは思った。メールを読むのが普通とは言え、それなりの量の文面だ。……見たくない、とか判らなくもないかもしれないから。
「いや、オレ自身も確認はしたいから、頼むよ」
リュウキはそう言うと仄やかに笑みを見せた。柔らかな笑みだ。シノンは思
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