2話
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あ、そろそろ弟さんも来そうなので、俺はこの辺で失礼します。奴のとこにでも行ってきますよ」
「あぁ、気をつけろよ」
病室を出る。
自然とため息が出た。
「弟さんのこと、嬉しそうだったな、優一さん」
優一さんの希望は絶対に叶う。あれだけ努力しているんだ、足も治ると言っていた。
俺の望みは、絶対に叶わない。
サッカーをしたいなんて望み。
あー、いいな、何か。
エースストライカーが弟さんなんて。
…って、何バカなこと考えてるんだろうな、俺。
ないものを望んでも仕方ないだろ。重々分かってるはずなんだけど、何だろうな、この気持ち。
アイツに弱味だけは見せたくない。
深呼吸をして、奴の病室の戸を開けた。
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