第3章 リーザス陥落
第51話 其々のご褒美
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の親友の志津香の方を。……口を挟まないのは、これ以上言えば本当に口裂け女の様になりかねないからだというのは秘密だ。
何度も何度も志津香にお仕置きをされていたマリアもMでは無かったと言う事だろう。
そして、その傍らにはマリアの助手の香澄がいる。2人は、ものの数時間でこのゲームを作ってしまった天才。
ユーリにとっては『……余計な事を』っと思っている事だろうが。
「んじゃあ、トマトはこれですっ!」
「よーし、右から2番目とった……っと」
「わ、私はこれを……、(当たりますように、当たりますように……)」
「……これを と、とります」
「はぁ……、んじゃあこれを」
「ふふ、私は残り物には福があると言う事で……」
一目散に、駆け出す数人、そして 最後には険しい表情になっている者、ただただ、楽しそうな表情の者、何やら 挙動不審な者と、様々だ。
「ん……いったい何をされるんだ? オレは。……まぁ、これが終わらないとわからないか……」
斯く言うユーリは、ため息が止まらなかった。今回のゲームの主賓も同然だから、離れる訳にはいかないから。……そして、ロゼの言っていた言葉も少なからずユーリの中にあった、『離脱』を完全に消してしまっているのだから。
そして、ユーリと、同じようにため息をしているのが志津香だが、その意味合いは雲泥の差なのである。
では、結果発表を致します。
? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ?
【ラン】
なんとも呆気ない結末。
お邪魔虫が、彼女のラインに侵入して、それを止めてしまい涙を飲んでいた。マリア達談だが、皆に楽しんでもらいたい為、止められる確率は結構低く作ったとの事。なのに止められると言う事は……ここまで来たらもう、ランはそういう仕様なのだろう。
【ミリ】
ランの様な展開はなく、無事に到達。
だが、惜しくも当たりであろう金の板のすぐ隣に到着してしまった。それでも満足そうな顔をしているのは彼女だからであろう。板を取った後は 其々のスタートを温かい目?で見守っていた。
【真知子】
情報屋の本領発揮か!?とも思われたが、やはりクジはクジであり運試し。
ラッキーアイテムで運気を補正していた様だが、結果は銅の板。もう1つ筋が違っていれば金だったのだが……、それでも真知子はいつも通りの様子。
【トマト】
宝箱に好かれる異能を持つ彼女。それは幸運のスキルを持ち合わせていると言う事。
なんと! 見事に金の板を獲得したのだ。
この時のトマトのビクトリーサインは、まるで身体が光っているかの様に輝いていた。
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