第3章 リーザス陥落
第51話 其々のご褒美
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「あはは、だって、志津香ってば ほんとに可愛いんだもん!」
「もぅ……チューリップ3号の方だってありますし、それにあまり言い過ぎると、本当に頬が伸びちゃいますよ? 太ったふうに見えるかもしれませんし。最近おやつだって、増えてるんですから」
「う゛……それは勘弁だわ…… って、何でそれを!!?」
マリアは、香澄の言葉を聴いて思わず頬を抑えつつ、こっそりと食べている筈の秘密を知られて、動揺していた。そして、志津香から何度もうけている抓り攻撃だが……、あれが慣れると言う事はない。なのに……何度も受けてしまうのは最早ご愛嬌だろう。Mと言う訳ではない、だが、それ以上に志津香をからかいたい衝動が勝っているようなのだった。
秘密に関しては……研究職になってしまったので、身体を動かす機会が減っていき、ついつい職場机の中に忍ばせていたソレに手が伸びてしまうのである。
どうやら、そこを香澄には見られてしまっていた様だった。
〜ラジールの町・待合室?〜
ユーリは、ロゼに指定された場所で待っていた。
「……ま、休息は大事だと自分でも皆に言ってたし、こう言うのも大切、か?」
正直、今の状況も大変だと思う。
レッドの町の状況もはっきりとはまだ見えないが……、噂程度に聞いているのはリーザスの赤の軍がいる可能性が高いと言う事。
《赤の軍》
リーザスの軍の中でも高い戦闘力を持っており、進撃戦で中心を担っているとの事。そして……中でも恐れられている存在が。
「《リーザスの赤い死神》か」
ユーリがポツリと呟いたその異名。あのコロシアムで実況をしていたのは知っている。遠目だが、素顔こそは見えないが 雰囲気は見る事が出来た。只者ではないのは、十二分に承知していた。
「ふ……」
彼の事を考えると、自然と笑みがこぼれ落ちる。
あのエキシビジョンで戦えなかった事が残念だと思っているのは、リックだけじゃなかったのだ。
ある意味、相思相あ…… っとと、ここから先は言わないでおこう。怖い目に合いそうだから。
「ん?」
ユーリはふと扉の方を見た。気配が感じたからだ。
そして、その数秒後。
「じゃじゃーん! 1番手はトマトですかねー? ユーリさ〜〜んっ よろしくです〜!!」
「……はいはい」
最初に、入ってきたのは、今日も元気なアイテム屋兼戦士、トマト・ピューレ。
「さっ、次はオレだぜ? 楽しませてくれよ?」
「何するのかわからないが……?」
そして、トマトが終わった後、その次にやってきたのは薬屋兼戦士、ミリ・ヨークス。
「ふふ、お待たせしました。次はわたしですよ」
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