暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の守護者 〜the Guardian of fairy〜
ゴーレム
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「ええ!? わ、私? もぅ、すぐそうやって勝手に決めて」

「そうと決まれば、特訓だな。明日からびしばし行くぞ」

 何てたって、願いを叶えてくれるなんていう怪しさ満点のごほうびが待っているんだ。これを狙わずして何を狙う? どんなことをしてでも、勝ってやる。どんなことをしてでもな……。

「〜〜〜〜〜〜! 勝手にしなさいよ! ぜ、ゼスなんて、大っ嫌い!」
「お、お前、どうして最後にビンタすんだよ……」

 リーゼは、悔しそうに捨て台詞を吐きながら再び自室の扉を強く閉めた。熱をもった頬がじんじんと痛い。

「別に出てもいいけど……ちゃんとリーゼと仲直りしてね」

「そいつぁ無理な相談」

「し て ね」

「はい……」

 やはりシャルに逆らうのは無理だ。まぁ、しばらく様子を見て、タイミングを見計らって何かあいつの喜ぶ物でも与えてやればイチコロだろう。
 こうして、俺とシャルは大会へ参加するため、血反吐を吐くような特訓を行った。
 その間、リーゼは俺たちの前に現れることはなかった。

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