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幻想のゴッドイーター
出会い
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起こす。

 ゴッドイーターになってから、本当に色々なことがあった。

 楽しいこともあったし、辛いことだってあった。どれも忘れたくない大切な思い出。

 「私…こんなに楽しいの、生まれて初めてだなぁ…」

 暖かい思い出に浸り、笑顔をもらす。

 これからも頑張らなくちゃ、と心を奮い立たせ、止まっていた足を再び動かす。











 ――その時



 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

 「うわっ!?え、なにっ!?」

 突如、大きな地震が極東を襲った。

 「わ、わわっ!」

 バサバサ

 うまく立つことができず、手に持っていた大量の書類を落としてしまった。

 「あー…」

 壁に手をつき、残念そうな表情をする。

 次第に揺れは治まり、バランスを取り戻す。

 放送『只今、極東で大きな地震を観測。被害は不明。各整備、偵察班は直ちに民間人の救助、支援に向かって下さい。アラガミによる可能性もあるので、神機使いの方々は準備が整い次第待機してください。繰り返します……』



 「ハァ……」

 今日はついてないな……

 そんなことを思いながら、床に散らばった書類を集める。

 私はアラガミが嫌いである。まあ、アラガミが好きな人なんていないだろう。そういばアラガミを神として崇める宗教もあったような……ってそんなことはどうでもいい。人を助けることはもちろん、ゴッドイーターであることにも誇りを感じ、それは私の使命であり、生き甲斐でもある。ただ…アラガミと戦うことは怖いし、戦闘も嫌いだ。アラガミさえいなければって何度思ったことか…

 だがゴッドイーターにならなければ皆と出会えることもなかった。後悔なんて今さらしていない。

 「アラガミのお陰でもある……か」
 「へえ、面白いことを言うね」
 「へっ?」

 顔を上げると、一人の少年が立っていた。同い年くらいだろうか。

 こんな人…アナグラに居たかな…?

 すると彼は隣に座り込み、散らばった書類を集めてくれた。

 「はい、これ。」

 差し出された書類を受け取り、頭を下げる。

 「あの、ありがとうございます…ええっと……」

 少年は少し考えるような仕草をし、何かを閃いたように目を見開く。

 「ああ、紹介が遅れました。自分、この極東支部に所属しているゴッドイーター、特殊部隊ブラッド隊隊長「神威ヒロ」と申します」










 「へっ?」

 すっとんきょうな声が出た。頭の中は疑問符が渦を巻き、それが自分の脳の処理速度をオーバーしそうになる。

 「あなたは?」
 「はいっ!?」

 突然問われたので
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